2008.1.16
地上最強のコンパクトデジタルカメラが開発のベータ段階に入ったとシグマは発表しています。
本来ならばもう既に発売されているはずでした。シグマによるとSD14と同等の性能が出ないので、システムを再構築しているのだそうです。
チョッと偉いなぁと思います。恐らくこの28ミリ短焦点のコンパクトデジタルカメラは、歴史に名を残すカメラとなる筈です。アポロが月面に着陸したときのようにエポックメイキングになるでしょう。
数多くのカメラマンがその出現を心待ちにしています。
写真家はそのコンパクトなカメラを胸ポケットに入れるなり、ポーチに入れるなりして持ち歩けば良い。
首から吊るしっぱなしもいいでしょう。感性の赴くままにシャッターを切り、撮りためた作品を帰ってゆっくりと現像すれば良いのです。こんなワクワク感は今までにはありませんし、これからも無いことでしょう。
高級デジタルコンパクトカメラにも、これから出現する多くのカメラにもDP1の描写を超えることは難しいかもしれません。フォビオンもシグマも知らない人たちには全く用のないものですし、評価をしてもらいたくはありません。
シグマDP1が市場に姿を見せたとき、カメラ界は少し変わるかもしれませんね。
2008.2.1~2
ついにDP1発売が決定!!
今春には待望のコンパクトフォビオン機が発売されます。
ダイレクトセンサーはシグマSD14と同じもの、28ミリ相当の単焦点レンズを装備して登場です。
予想価格は10万円弱。
液晶モニターは2.5インチ。ファインダーは無く外付け(別売)になる。
ベータ版の実写サンプルを見ると、さすがに画像は素直でシグマSD14の画像に近い。
実に線の細い描写で解像度はかなり高そうです。
画像はなめらかで色の分離も良いように感じます。あきらかにコンパクトデジタルカメラの世界とは違う絵です。
サンプル画像をシルキーピックスで再現像し、コントラスト・明度・色の調整を行った所非常に良い結果が得られました。DP1はやはりノーマルでは能力が発揮できないようです。
他社のカメラはコントラスト・明度及び輪郭強調がなされていますので、パット見には高精細の印象を受けますが実際はそうではありません。DP1のシャープネス強調の少ないフラットな画像は輪郭強調のチリチリ感が全く感じられません、それ故最適化には撮影者本人がRAW現像で追い込んで行かなければなりません。
そういう意味でこのカメラは素人には全く向きません。あくまでもRAW現像で作画ができる人の為のカメラと言えるでしょう。レンズはかなり優秀です周辺まで乱れの少ない画像が得られています。
比較の対象とされる他社のコンパクトカメラは輪郭強調が強く、実画素の差を除くとこのカメラの比ではありません。他社の画像には画像によりパープルフリンジが散見します。DP1もパープルフリンジはありますが
画像の最周辺部であり気にはならないでしょう。
なめらかな解像感はコンパクトカメラの世界ではありません。レンズの優秀さも相まって充分に一眼レフの代用を勤められるカメラに仕上っています。
2008.2.4
シグマDP1のカタログには分解したパーツの写真が載せられているが、実に丁寧な造りで驚かされます。
どう考えても並みのカメラではない事が見て取れるハズ。
このカタログのパーツを見ているだけで10万円じゃ出来ないと思ってしまうのです。
また作例は実に繊細で、圧倒的なパワーで迫ってくる。確かにこれは創造する為のカメラ以外の
何者でもない。このカメラは人を選ぶカメラだと思います。
本気で作画に取り組むならば素晴らしい結果を与えてくれるでしょう。