高級機ならば、ほぼ同等もしくはそれ以上と言える。
カセットデッキはオープンリールデッキの不便さに対抗して開発された規格のようなものだから、多くの点でオープンリールデッキを凌ぐ。
ただ、肝心な音については数値だけで言えない差があるのも事実である。
長年カセットデッキとオープンリールデッキを使った経験からしても、そう感じる。
但しカセットデッキのハイエンド機は使ってないので、あくまでも中堅機の話だが・・・。
ちなみに、
1995年当時のハイエンド機の比較では、カセットが15-22KHz、オープンが20-30KHzでワウフラッターは同じ、SN比はほぼ同じかカセットが上回り、歪率はオープンが僅かに良好。1971年当時の普及機ではSNは同等、歪率もワウフラッターも同等、周波数特性はカセットが25-19KHz、オープンが
20-30KHzというデータが、カタログデータである。オープンリールデッキではSN比は年数で変わらないが、カセットデッキでは後年度ほど、また高級機ほどデータが良くなっている。1995年ハイエンドのカセットデッキは、重量がオープンリールデッキと同等の13.6Kgとなっている。
ちなみに、このデータはソニーのものである。
カセットテープはオープンリールテープの半分の幅しかない。よってわかめテープになりやすい。ケース入りなので、切れたら繋ぐのは難しい。
以前繋いだら、ケースの中、デッキの中共に絡みつき大変なことになった経験がある。
但し、オープンリールテープの場合きちんと巻いておかないと、これもわかめになる。それゆえに管理はカセットテープより難しい。
現在、45年を経て通常に保管ができていて、音質も問題ない。ただ、ノーマルテープは粉落ちが激しい。
現在カセットデッキはTEAC位しか発売はされていない。それまではソニー、ビクター、パイオニアなど数社が販売。
恐らく2005年頃が最終と思われる。
筆者所有のTEAC AD-800(2012年購入品・生産終了)が周波数特性50Hz~12000Hz ±3dB。ワウ・フラッター0.25%以下(W.RMS)。
当時所有ののSONY TC-K333ES(1984年)は周波数特性25Hz~19000Hz ±3dB。ワウ・フラッター0.04%(WRMS)。
残念ながら往年の性能には、はるかに及ばない。
1972年発売のテイアックA-450.。 ワウフラッター0.07%を初めて達成したカセットデッキ。価格は凡そ8万円後に9万円。 当時の平均的なカセットデッキは5万円位。
VUメーターにピークレベルインジケーターを装備した本格デッキ。
ワウフラッター0.07%と言うのは、昔所有していたソニーTC-9400のオープンリールデッキと同じである。38センチのオープンリールデッキは概ね0.05%位であった。
毎秒4.75センチと言う遅い速度で、ワウフラッター0.07%を達成するのは大変である。
なおアナログレコードプレーヤーは当然にワウフラッターは良くて、高級品はワウフラッターが0.02%は普通に存在した。
※資料はオーディオの足跡様より引用致しました。
1974年発売のソニーTC-2260SD。ワウフラッター0.07%を達成したカセットデッキ。
価格は69800円。クローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用。
※資料はオーディオの足跡様より引用致しました。
筆者所有のソニーTE-K5は1977年発売。 ワウフラッターは0.05%。 59800円。
※資料はオーディオの足跡様より引用致しました。
TC-K5の前はTE-K4(1976年)を所有。 ワウフラッターは0.08%。 価格は59800円。
※資料はオーディオの足跡様より引用致しました。
ソニーTC-2130A(1971年)。 ワウフラッターは0.2%。価格は35800円。
※資料はオーディオの足跡様より引用致しました。
過去に所有したソニーTC-K555ES2は1984年発売。ワウフラッターは0.04%。
価格は99800円。 残念ながら故障して、開閉が出来ずほとんど使わなかった。
その後に中古で購入したのはソニーTC-K555ESL(1990年)。ワウフラッターは0.04%。
価格は99800円。それは現在も稼働中。
オープンリールデッキ テイアックA6100マーク2 は38センチで0.03%、19センチで0.06%。
※資料はオーディオの足跡様より引用致しました。