売れないには売れない理由がある。
一つは性能が劣るのが明白のため。
一つは多くを売ろうとしていないため。
一つは常識を逸脱している製品のため。
一つは部屋に合わないため。
一つは高価過ぎるため。
一つは価格対性能に疑いが生ずるため。
一つはネームバリューがないメーカー、製品のため。
一つは納期に問題があるため。
一つは個人が制作している製品のため。
一つは極端に重いため。
一つは極端に軽いため。
一つは一般的な方式でないため。
一つはなかなかモデルチェンジをしない製品のため。
一つは時代遅れの製品のため。
などいろいろな問題がある。
つまりに一般的な消費者には、極端に個性的な製品、過度に高額な製品は敬遠される。
また、周波数レンジが狭いものや、あまりにも古い形式の、管球アンプのようなものは敬遠される。
大手メーカーでない知らないメーカーの製品は、やはり選択肢に上らない。
納期が遅い製品は何時の場合でも嫌われる。納期は製作者の姿勢と捉える傾向がある。
オーディオには重量神話が存在するが、一般人でも例外ではない。重すぎれば敬遠され、軽いと目もくれない傾向が顕著である。
一般人でもオーディオファンでも、オーソドックスを最良とするのが常、新形式には飛びつかないのが普通である。
どんなに性能が良くても、部屋に合わないと判断されれば選択肢から外れる。オーディオは一般人にとってインテリアである。
モデルチェンジが遅いメーカーは敬遠される。やる気がない、自己満足と捉えられることが多い。マイナーチェンジを繰り返すメーカーは、
支持される。
つまり、売れ行きと音質は比例しない。
多くは価格である。価格が高いほどに、音質は良くなる。大量製品よりも少数製品の方が音が良い場合がある。
ただし、海外製品の価格は国産と同等には比較できない。
価格としては、かなりの係数を掛けて減じなければ比較にならない。つまり、海外輸入品の100万円は国産の100万円ではない。