これは間違いがありません。
1996年デノンは新型アンプを発売しまし。
モノラルアンプ POA-S1
プリメインアンプ PMA-2000
プリメインアンプ PMA-S10
※大電流型素子であるUHC-MOS(Ultra High Current-MOS)を採用
PMA-2000は定価10万円とされたが、15万円ほどのコストがかかっていたとされます。
1996年から2000年までの3モデルで価格10万円を通したのです。重量は20キロ・22キロ・
22キロと落とすことはありませんでした。当時の評論家の評価の一つは重量であったと言います。デノンはそれを知ってから一度もアンプの重量を落とすことなく重量を上げ続けたのです。
アンプの内部を見ると、とても10万円のアンプとは信じがたい内容に驚きます。
これまではソニーやサンスイなどに席巻されて、国内では全く売れなかったそうです。
今度売れなかったらアンプはやめると課長が言ったそうで、背水の陣だったのでしょう。
デノンはパーツメーカーではないのでパーツは他力本願になります。研究所に半年間出向して素子を探したのだそうです。その素子はオーディオ用じゃなく工業用で発見したと言います。それがUHC-MOS(Ultra High Current-MOS)です。素子はモノラルアンプPOA-S1に搭載されました。さすがに10万円のPMA-2000には使えないので同様の別素子を開発したそうです。
PMA-2000の上級バージョンのPMA-10シリーズにもUHC-MOSは採用され、本日(2024年)に至るまで28年間に渡り同素子採用のアンプの生産は続いています。
これら一連の発売で、停滞期である各メーカーのアンプは壊滅的な打撃を受けたとされます。2000年代に入りソニー、パイオニア、サンスイ、テクニクス等がピュアオーディオから撤退して行くのです。 その衰退の中でも、デノン、ラックスマン、アキュフェーズは歩みを止めることなく現在までピュアオーディオを発売し続けています。
一旦撤退したテクニクスは2014年復活しています。
主なオーディオメーカー創業年
デノン1910年(114年)、 松下電器1918年(106年)、ラックスマン1925年(99年)
日本ビクターJVC 1927年(97年)、パイオニア 1938年(86年)、サンスイ1944年(80年)、ソニー1946年(78年)、ティアック1953年(71年)、アキュフェーズ1972年(52年)、エソテリック1987年(37年)
デノン PMA-2000シリーズとPMA10シリーズ。1996年~2024年。
PMA-10ファミリー パネルレイアウトがほとんど変わっていません。
PMA-2000ファミリー
同時期、競合他社の価格比較。
2000代を待たずして、多くのメーカーがピュアオーディオから撤退して行きました。
オーデイオの群雄割拠の時代が幕を下ろしたと言えるでしょう。
ピュアオーディオからミニコンポへとオーディオは変化して行きます。
※画像はオーディオの足跡様及びネットより引用致しました。