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ネットでの意見には随分と慰められました。
100回やれば必ず弾けるようになるとか、誰でも最初は余裕がないから弾けないとか。
また、あの四年やっている老人に負けたくないと言う気持ちでしょうか。
そんな物が諦めさせなかったのかも知れません。
いつの日だったか、かどんなにやっても弾けない幻想即興曲の冒頭部分が、
すらっと指が動いてビックリしました。
なるほど、練習しかないのか、脳は一生懸命に覚えようとしているんだ。
そう感じました。
早く弾こうとせず、ゆっくりと、そういう意見にも耳を傾けました。
また、出来ないところ難しところを重点にやることとの意見にも同感しました。
どんなに難しい曲でも諦めたらそれで終わり、そうなのでしょう。
耳が悪いとか手が小さいとか、みんな言い訳ではないか。
そう思えた。弾ける人は努力してるだけ、弾けない人は努力が足りないだけなのだ。
正に自分がそうなのです。
ピアノはほかの楽器と異なり、叩けば音が出ます。
バイオリンや管楽器はそうはいかないです。
ギターも押さえるのは容易ではないです。
しかしながら、奏でるということに関しては非常に難しい楽器なのだそう。
世の中で一番難しい楽器なのだそうな。
あろうことか現在私は英雄ポロネーズに挑戦 していますが、
オクターブも多いし何より
手の小さい私には物理的に指が届かず未だに1ページも進んでいない状態にあるのです。
指が全く届かないところが あるがそんなに数は多くないし・・・。
しかし肝心な所なので前に進まないのです。確かに難しい曲です。
何せこの曲は楽譜が13ページ以上あります。
しかも両手のスケール上昇場面があり、
この曲の肝でもあるがスケールの練習などしてない私には壁以外の何者でもありません。
ゆっくりなら出来そうですが、スラスラすらとはとても行きそうにないですね。
ここで初心者の壁、スケールにぶち当たるのです。
さて、実際はこんな難曲だけを練習などしてる訳はないです。
万が一弾けるようになっても、初級クラスの曲が出来なければそれもまた悲しいこと。
だから、エリーゼ のためにやらも練習しているのです。しかし、
これもまた結構難しいです。
トルコ行進曲は早い所が全く理解できなかったのですが、
楽譜を手に入れて採譜したらゆっくりなら弾けるようになりつつある・・・かも。
ただ、左手の練習までは行っていないです。
子犬のワルツも中々に 難しいです。
そんなこんなで、あれこれ始めているのです。
同時進行は非常に効率が悪いのだけれど、
全部を一つづつやるには時間があまりにも足りないのです。
決してこれが良いやり方とは言わないです。ただ、
曲により学ぶべき所があるから有意義だとは思うのですが・・。
このまま未完成で死ぬ事もありかな。
それはそれでしょうがないです。
人生にだって効率はないのだから・・ ・。
ピアノは毎日少しづつでもやらないとダメなのだと言う。
一日やらないと一日前に、一年やらないと一年前に戻ってしまうのだと言う。
プロでさえ毎日何時間も練習するんだそうな。
ピアノは恐ろしい楽器だと思う
、
と言う訳で習うより慣れよ、兎に角時間があればピアノを練習しよう。
先ず最初の一ヶ月間は何時間もかけて練習。その間は何も出来ない。
テレビも見れないし、音楽も聞けない。
それで弾けるかというと、まるで進歩がないのです。
もちろん、これには同時進行というやり方の問題もあるのですが・・・。
めげてはいけない。
しかし現実はめげるだけ。挫折の毎日であります。
本当に、何度ももう辞めようと思った。