ロケットで宇宙に行くには色々な方式がありますが、現在は多段式ロケットの先端に、
小さな宇宙船を搭載しそれが帰ってくる方式です。
行きっぱなしの探査機もこれで、宇宙船部分が探査機になります。
しかし、自在に往復となるとこれでは都合がよくありません。
火星までの距離は遠いので、行って直ぐに帰るにはロケットの部分が必要になります。
多段式にしても、行きで燃焼を終えた本体を切り離して
残りで地球に帰還すると言うことになるかと思います。
短くはなるが、ロケットの形態を保ちます。
スペースXが垂直着陸の試験を繰り返していますが、とても重要なことなのです。
これが完璧に出来ないと、ロケットによる往復は難しい事になります。
小さな宇宙船だけで、火星から地球に帰還するのは今の技術では困難です。
それほど、火星は人間にとっては遠いのです。
往復の燃料を積んだロケットは重くなり、
地球を離脱するためには月ロケットより遥かに大型のロケットが必要になります。
それは多分に困難で、
現実問題としては重力の少ない月から打ち上げる必要があるでしょう。
そのためにも、月の開発は必要です。
問題は他にもあります。 火星も楕円軌道で太陽を回ってますのが、
互いに地球に最接近するのは2年2カ月ごとになります。
つまり2年2カ月ごとにしか打ち上げのチャンスは訪れません。
帰還も同様です。
往復には待期期間も含めると、3年以上が必要になるでしょう。
待機期間の酸素等、課題は山積しています。
ですから帰ってくるのではなく、
行きっぱなしで基地を建設すると言う事になるかも知れません。
地球はその間、資材を送り続けなければいけません、
国際宇宙ステーションのようなものを、火星にも構築することが必要でしょう。
何れにしても火星探査はまだまだ必要で、
その探査に数十年掛かる事も考えに入れる必要があるでしょう。
火星までの距離は、は平均で7500万キロメートルもあります。
月までは凡そ38万キロメートル。
火星まではロケットで凡そ8カ月、
月までは4日程。