ニコンシリーズE75-150mmと35-70mmの70mm域の比較写真です。
コントラストを揃えるため、レベル調整で同様に調整しております。
(この調整でレンズの性格が大きく変るものではありません。)
ニコンシリーズE75-150mmF3.5
75mm域 F16 160分の一秒 -0.7
ニコンAi35-70mmF3.5
70mm域 F11 640分の一秒 -0.7
どちらも晴天ですが、右は一週間後のほぼ同時間帯の撮影。きもち右の方が日差しが強く明るい。
パソコンのモニターで見ると、明らかにAi35-70mmF3.5の方がシャープです。これは撮影したどのコマでも同様でした。
ニコンシリーズE75-150mmF3.5
ニコンAi35-70mmF3.5
35-70mmの70mm端はシャープです。経年劣化したレンズとは思えないまともな写りです。
75-150mmはどうもフォーカスが甘く、これはどう設定を変えても変りません。
しかし考えようによっては優しいというか、疲れないような絵とも思えます。
いわゆるデジタル臭さが低減されるような感じもあるのです。小さいプリントでは、差を見つけるのは困難でしょう。
次に35-70mmのボケの具合を見てみます。
F5.6でのボケ具合です。まあ素直なボケだと思います。光の反射の形が円形でないのはこの時代の物としてはいたしかたありません。
55-150mmで前回撮った所と同じ被写体ですが、55-150mmでは激しく色飛びしましたが、35-70mmでは落ち着いて撮れています。
線が細く、色も中庸です。
次に日陰の被写体です。
絞りはF11です。
F11での撮影、35mm域と思います。ここはF5.6でも撮っています。
少し絞ると俄然シャープになるように感じます。コントラストは変りませんから、少しだけレベル調整をすれば良いようです。