文部科学省における平成17年9月27日のペンタックスの報告があります。 その報告によりますと、20キロの酸化トリウムを含む光学片を保管しているというものです。その報告を受け、原子力安全課では調査員を派遣し保管状況を確認し、安全性が確かめられたとしています。ペンタックスによりますと、昭和40年頃から昭和52年に掛けて当該光学片を購入し光学レンズとして加工していたとされています。なお昭和50年代の後半には事業所の保管ビットに移動したとのことです。 (以上文部科学省資料) 日本で放射性物質を含む光学レンズが生産中止されたのは、1970年以降とされていますから、ペンタックスはややその期間が長かったのかもしれません。 レンズがアンバーに黄変するのは、放射線の放射によるものです。ただし、通常より多いとはいえ毎日長時間使用しない限り被爆は通常レベルと考えて良さそうです。 これらの物質を光学レンズに混入させる理由は、単に光学性能の向上を目指す理由によります。 よって、同世代の非混入レンズよりは性能が良いのです。 なお、コニカミノルタでも平成17年10月6日に同様の報告を行っています。この際の報告量は酸化トリウムが2.9キロ相当というものでした。加工は昭和47年頃から昭和60年頃までとの発表。何れも含有ガラス片を購入し加工したものです。 |
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