あはははとうとうF90Xも出すぞい。
いろいろ載せたがやっぱりF90Xは外せないのじゃ。
F90Xは当時の中級機であったがあまり評判に上がることのないカメラであった。
その理由は価格も高くプロはF4なりF5に走っていて、サブカメラとしては価格も重量も軽くはなかったこと、
F4やF5と操作性が異なり、同時に使い難いことだったと推察される。
ところがどっこい、非常に優れたカメラであったのだ。多くのカメラマンはそれを知らないことだろうのう。
このカメラ以後はファインダー内の表示も含めてがらりと変るのじゃ。F90XはF4と同じくフォーカスポイントは一点しかない。しかもフォーカスポイントが大きいような錯覚を起こさせるファインダー内のシンプルさがある。
これはF4を踏襲しているような錯覚を思わせるのだ。まず、それが違うのじゃ。
ボデイもF4と同じプラスチックだし、F4と異なり内部まで堅牢には造られていない。しかし次に出たF100とはほとんど変らない重量級のカメラなのだ。F100は軽量化したとはいえ金属ボデイであることを考えるとF90Xがいかにしっかりとした造りこみのカメラかが覗えるのじゃ。
個人的に最も信頼し使い倒したカメラ。酷使に耐え故障したことはない。
また。期待を裏切ったことも記憶にない。道具として素晴らしい名機だったと思っている。
F4同様に採光窓があるのが特徴。
ファインダー倍率が0.78倍と高く非常に広いファインダー。F4もF5もF100も及ばない。
視野率は92%で当時の標準的なもの。
モードダイヤルならずモードボタン。使いにくいことはなく。表示も解りやすく設定の変更は簡単。ただこのカメラ以後のカメラとは操作性が異なりそれが色々言われる所以。視認性は非常に良い。
ニコンのロゴはF100まではプリント。どうでも良いことだが最近では墨入れが多くなった。
F90Xのロゴは大きく目立つのが良い。Fの二桁は90Xで終わり三桁の100になる。あくまでもフラッグシップはプロ用であり一桁。
二桁や三桁は一般用の機種と言っても間違いではない。
F601などと比べると液晶は大きくなった。必要にして充分。不便を感じたことは一度もなかった。
電源スイッチがこの位置にあるのは正解だろう。
14年後にD90が発売される。時の流れは游としてカメラの進化を考えさせる。
1/8000秒のシャッタースピードはデジタル普及機では遠く及ばない。
コマ速度も4.3コマ/秒と優秀で視野率こそ92%と最近のデジタル機種には劣るが、倍率0.78倍のファインダーは遠く及ばない。