えーと、今回はニコンAi28mmF3.5単焦点レンズでのテストです。中古でゲットした恐らく20年モノ以上の代物であります。
D100で使用してなかなか良かったが、何せ今回は最新型のD90であります。破綻が予想されるがいかに、、、、、、。
結果。予想以上に粘る。コントラストや先鋭度は前回使用したタムロン28-75mmにはハッキリ言って及ばない。
しかし歪曲はさすがに少ない、これはズームレンズでは得られないメリットなので存在価値は大いにある。
ただ、28mmでもあり新型ではないので多少の歪曲は我慢しなければならない。
マニュアルということもあり、ピントの合った所は年代を加味してもかなりシャープでありさすがは単焦点と思う。
ただピントを外れたアウトフォーカス部分は、ボケが汚くざわつくように感じることもある。これは絞りの形状や他の要素が
そうしているのだろう。ボケの量が多くなるにつれかなり素直なボケとなるようだ。
D90の収差補正によるのだろう、色滲みはほとんどめだたない、ただ先鋭なのは中心部分で周囲はわずかながら
流れ気味になっている。しかし全体像ではほとんどめだたない。
経年変化によりヘリコイドはかなり緩く、ピントあわせには苦労する。もちろんD90のファインダーはミノルタの旧第一線級の
フイルムカメラには遠く及ばない。つまりピントあわせには難儀する。
それでもほとんどピントは外してなく、動いているものに対してもピントはあっていた。さすが天才お写真家は凄い。あははははは。
色々見てみたが、やはりズームレンズに比して線が細い傾向はあるようだ。歪曲の少なさとも相まって建物などはかなり
先鋭に描写される。コントラストはコーティングにより確かに増加するが、年数をへてへたったであろうレンズがなぜか柔らかな描写
をするのはコーティングが軟弱のせいだけではないと思われる。
やはり、レンズ枚数の少なさと残存収差のなせる業ではないのか。
人間の目のように必要な所しか見せてくれないような所がオールドレンズにはあるようだ。
最新のレンズとは一見して描写が違うのがわかるが、かといってダメ出しすることも決してできない味が
オールド単焦点レンズには残存しているようだ。
写真家はそれを避けて通ることはイケナイ、ような気がするのはわしだけだろうか。
ピリピリしたお湯は透明でも気持ちが悪い。お写真でもそんな時がある。
レンズは解像度あって然りだが、コントラストは高いのは望まない。二律背反することがレンズには要求されるのだ。
じつは、
単焦点レンズをずーっと使ってきた人は誰でもが思う不安がある。
ピントと言うものは平面なのだけれど、相手が立体なものだから現実ピントは一点にしかあわない。
マニュアルというものは常にピンポイントでフォーカスをしているわけだ。だから、オートフォーカスにはポイントの選択も含め
どうしても不安が残る。じつのところ人間コンピュータには絶対適わないのだ。
これがいままでプロ達が、オートフォーカスカメラでありながらマニュアルフォーカスを使用してきた理由になる。
譲歩や妥協があっても、自分のフォーカスとオートは決して相いれない悲しさがあるのだ。
あはははは。でもオートフォーカスはらくちんらくちんばい。つかわにゃ損なのばい。まあ、だいたい当たってるしなのだ。
ファインダーがミノルタやα900クラスでなきゃ、マニュアルは地獄だばい。ほんと中判に戻りたくなるのだ。
それでじつはオートフォーカスの28mmや35mmや50mmは買い渋ってるのだよ。あははは金もなかった。
じゃあマニュアルフォーカスのレンズはどうかって。ばか。おカメラがあれだろあれ。
天才お写真家にはそれ相応の高性能なおカメラがほれ必要なのじゃ。でもほれ買えないのだ。
まあ、とにかくレンズというのは凄いものじゃ。年数が経ったからといってその威厳が落ちるわけではないことがわかったぞい。
世間の大天才お写真家達もせいぜいオールドレンズをたしなんで下され。
あははははは。期待しておるぞ。