ニコンよりD3000と噂どおりD300Sが発売になった。
D300についてはマイナーチェンジが早くから噂されてきたので順当な発表と言えるだろう。
D90で先行された機能はしっかりと取り入れ、まさしく不動のAPS-Cのフラッグシップと相成った。
機能のアップが中心でありニコンらしくじつに丁寧な作りに変更されている。
D300から買い換えるメリットは充分にありそうだ。18-200mmのキットレンズもⅡ型としてマイナーチェンジ
をして登場する。
コンパクトフラッシュとSDのダブルスロットとしたのは英断だ。これならニコンの下位機種と共存が出来る。
いちばん喜んでいるのはプロではないのか。
この発売は8月末であり、噂されているソニーの時期中堅機の発売と見事にだぶることになるだろう。
ガチガチになったD300Sだが画素数のアップはなかった。それでマイナーチェンジと言うことになる。
恐らくはソニーが16メガを先行し、D400(推測)などのフルモデルチェンジではFXに移行するのではと思われる。
とすれば、ソニーの新機種は噂どおり16メガのフルサイズで出現の可能性がとても高い。
ソニーはラインナップ上、どうしてもフルサイズが必要な状態にあるのは否めないからだ。
16メガではキヤノンを下回るが、隠し玉としてのセンサーのブラッシュアップが期待されている。
噂のRセンサーだ。もしこれが実現すれば低照度での撮影は飛躍的にアップする可能性がある。
ソニーはその実現まで沈黙を守るつもりなのだろうか。
ソニー中級機を購入する層はやはりD300Sを購入する層になることは否定ができない。
この数年そういうことをは嫌と言うほど味わったはずである。
プロ機は確実に撮れさえすれば良いのだが中級機はそうはいかないのだ。機能は多くても足りなくても文句が来る。
一般人の場合、お金をもらって撮影するわけでもないし消耗品として位置付けのカメラでは間違ってもないのだ。
持っていて満足が行かないカメラは、支持されることはない厳しい世界なのだ。
ニコンが画素数を上げられなかったのはソニーが次期フルサイズの撮像素子を開発していることを意味するのだろう。
なぜならば、D300のボデイには視野率100%を保証する撮像システムが入りきらないからだろう。
D700がある以上何の意味もなさないからだ。
D300の路線は見えているだけに、ソニーとしては12メガで勝負することは戦略的にも非常に考えにくい。
ニコンは上から下まで全く区別が付かないほど統制がとれている。これはニコンの強みだ。
ソニーは現時点ではやや頼りない気がする。中級機はフラッグシップと同じような路線を敷かないとかなりキツイ状況になるかも知れない。
中級機以上の機種の開発は、プロフェッショナルな○○陣だけで行わないと上手の手から水が零れることも有るかも知れない。
差別のようだが、実際フラッグシップやその類の機械は○○でなければワカラナイ部分がかなり存在するのだ。
ソニーのファンではあるけれど、このように怒涛のように商品を出してくるニコンにはカメラメーカーとしての
プライドとか気概のような勢いを強く感じてしまう。これは脅威だ。
商品はとにかく出し続けるのがセオリーなのであり、メーカーの責任なのだろう。
次という先が見えることが大事。そして確実な予感が大事。ユーザーは決して曖昧を望まないし、ほんとうは噂も望まない。
こういうものを次には作ってくれる。そういう期待があって精進がある。
ユーザーがあれこれ書き立てるのは、本当はイライラしているのであり本意ではないのだ。
わがままなユーザーは、消費者のほぼ全てに相当することを忘れてはいけないだろう。
少数のプロ写真家よりも格段に手強い存在であることは疑いの予知がないのだ。
前回書いたように、初心者がほんとうに欲しがっているカメラはD300Sのようなカメラである。
また初心者に必要なカメラだとも断言できる。
決してプロや写真愛好家(やだなあ)のカメラではない。
機能なんか、プロだって初心者だって覚えなければ誰だって使えない。同じなのだ。
例えば、
水準器内臓。
アクティヴDライティング。
AF微調整。
ファンクションボタンの割り当て。
広範囲AFシステム。
ダイナミックAF。
高速連写性能。
著作権情報記録。
プラスRAW機能。
ライブビュー。
100%の視野率。
などなど多彩で書き切れないが、これは本来誰にでもあったらいいな~の当然機能であり決して上級者用ではない。
写真上級者がこういう機能を欲しがるのはある意味問題だ。らくちんシステムを手に入れたい気持ちはワカラナイではないが、、、、。、
写真初級者の人こそ積極的に利用し、ノウハウを取得すると良いだろう。
そういう修練があれば、このような優れた機能もきっと伝家の宝刀になることだろう。
くれぐれも誤解めさるな。