開発者がいたら本気で聞いて欲しい。

スチルカメラに動画機能は不要です。やめて欲しい。ビデオカメラがあるのだし、そんな中途半端なことは
ユーザーは求めていない。

ビデオが必要なら単体機能の機器を使いたい。それが本音です。ニコンの報道用途限定のような程度なら、あっても良い。
あっても良いと言うレベルなんです。絶対本気では使わないから、無駄になるからやめた方が良い。
付加価値で売り上げが伸びるなら結構だけれども、動画機能はスチルの付加価値ではありません。

付加価値となるものはもっと他にある。それに気付かないと、ユーザーにそっぽを向かれます。
一眼レフカメラの命題はまだまだ達成されていません。おまけの機能はコンパクトカメラですれば良い。
ユーザーが違うのだし、ユーザーはとても飽きやすいのです。羊羹のほんねりなら買うけど、シュークリームが内蔵されていたって
誰も買いませんよ。棲み分けが必要なのです。それに気が付かないと、同じ轍を踏むことになります。

フイルムカメラが淘汰されたのは、写真という機能をユーザーが望むように新化させたからでしょう。
スチルカメラ特に一眼レフカメラは幕の内弁当にしてはいけません。そんなのコンパクトカメラが役を担ってくれています。

社内事情とかではなくて、ソニーが本気で動きたくないのは良くわかります。動画のプロはスチルの駆け出しです。
虻蜂獲らずになりかねません。あれば良いと言う機能は、やはりあれば良い程度でしかないのです。
そんな回路を狭いスペースに詰め込むことなぞ本末転倒。やらなければならないことが山積している筈です。

本当に画質は問題ないのか？
本当に使い勝手は問題ないのか？
本当に耐久性は問題ないのか？
本当に頑丈に作ったのか？
いまだ過去のレベルを踏襲していやしないか？

本当にフイルムカメラを凌いだと思っているのか？
感性に答えるカメラを作り上げられたのか？
いまだに視野率落ちてはいないか？
いまだに倍率低くはないか？
いまだに色の再現に迷っていないか？

いまだに露出は外れることはないか？
RAW現像は逃げ、それを知っていますね。

シャッター押すだけで、どんな場合でも露出補正なしで記録ができる。この命題は本当にクリアできたのか？

もう一度原点に立ち返ろう。
動画はいらない。写真家は写真を撮るのが仕事で生き甲斐です。
おまけが多いほど機械が信じられなくなる。
おい、本当に大丈夫なのかいって思いたくなる。

仕事も然り、一度に二つのことは出来ないしやれば手抜きだ。
スチルカメラにおいてどれだけスチルに徹したか、それが問われるのです。

ユーザーは半端ではありません。

ソニーは動画を付加するよりもやらなければならないことが山積している筈です。だからスチルの雄になるべく努力して欲しい。
ニコンはソニーの撮像素子を使う限り無敵になるだろう。



「おまけ」

付加価値とよく言われる。
じつは軽軽に使ってはいけないことをご存知だろうか。

付加価値とは、価値のあるものに更に付加することによって価値が向上することを言うのです。
もともと価値のないものには価値は付加できません。付加すべき価値そのものがないからです。
誰もが認める価値のあるもの、それに更に価値のあるものを付加する
それが付加価値なのです。

売れないものは価値を人が認めていません。価値があるならば人はどうしても手に入れる努力をするでしょう。
売れるものは価値があるのです。
だから付加価値を付けられる。これを勘違いしている人が非常に多い。

売れないものは商品としてはダメなのだから、違うものを開発しなければ人は認めない。

売り上げが低迷すると、付加価値を付けてとよく言われる。これには失笑するのです。
人が支持しないのは商品に問題があるのです。価値を認めてくれない商品なのです。それに気付いて欲しい。
販売員の笑顔や応対で売れることはあっても、それは商品価値が少しも上がっていないことに気付かないといけません。
使ってみてダメだったら、やはり売れなくなるのです。

良いものは売れ続けるのです。価値があるのです。
小うるさいユーザーは、決して良いものを見逃したりはしません。

なぜ動画機能が不要と言ったかわかりましたか。

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