デッキの録音再生出力を二台のアンプに接続するために、セレクターを製作した。
端子を上部に設置するか迷ったけれど、配線が込み合うので通常のタイプにした。
アンプ1と2はトグルスイッチで切り替える。トグルスイッチは四極双投を2個。
左右同じで良いのだが、半田をしてからトグルスイッチの左右反転に気づき、録音側図面は直した。
このトグルスイッチは大型でレバーも硬い。手前1がアンプ1へ、2がアンプ2へと切り替わる。
単純だが、独立配線としたため全部で24本の配線が必要である。
使用した線は4mm40cm。普通なら2m程度だろう。
半田はトグルスイッチからやって、次にトグルスイッチのマイナス側、最後にピンジャックの順に行った。
2mmの線は硬く取り回しがしにくい。なので、取りあえずはそのままに。
これでノイズの出方を探ってみる・・・。
入力側、文字シールをまだ買っていないため、紙に文字を書きセロテープで貼り付け・・・。
LINE INがデッキの送り出し。REC INがデッキの録音入力である。
LINE OUTがアンプへの出力。アンプ1とアンプ2を切り替えて出力する。
REC OUTがアンプからの録音出力。極めて単純であるが、半田の箇所は何十カ所もあるので結構大変。
穴あけも14カ所あり、手がつってしまった。
内部配線コードは、シールド配線と迷ったのだけれど、トグルスイッチがあるので、単線にした。
2mmの撚り線。これが結構硬い・・・。音質のことを考えると、細くはしたくない。
この様にピンジャックを開放のまま使うのが一番悪い。
箱が大きく端子が増えたので、前回のライン分配器よりノイズレベルが高い・・・。機器と接続しているとノイズは下がるので、内部を色々調べたが原因が分からず、取りあえず 内部をアルミホイルで導電シールドをする。
ラインケーブルは本来シールドされているから、セレクターに繋ぐとそこで一旦開放されてしまう。そこで、スイッチなり内部配線を通り、改めて出力するわけだが、このハコは宇宙空間みたいなもんである。
ノイズはあちこちから飛んでくる。勿論電気的に制御も可能だが、パッシブに勝るものはあり得ない・・・。
概ねこのハコで拾う物は侵入雑音である。損失はそれほど気にすることはない。
ノイズが全域にわたって増加しないように作らなければならない。
今回の工作費用およそ6700円。
自作デッキセレクターノイズ。ピークレベル。
測定条件は同じにした。
市販品に比べると、50Hz~150Hzあたりが数db低域のレベルが高い。
高域のノイズレベルは三機種共に変わらなかった。
自作ライン分配器ノイズ。ピークレベル。思ったより良好な結果。
ラックスマンラインセレクターノイズ。ピークレベル。 使っていない端子をショートするタイプなので、開放ノイズはなく安定している。
自作より僅かに低域のレベルが低い。
高域はほとんど差はない。
三台のセレクターのノイズを重ねてみた。同じ機器に同じ接続で測定しているので、
大きく波形が異なったらどこかが可笑しいことになる。テスト測定では、大きく異なることはなく実用レベルと思われる。
このレベルならば自作も有りだろう。
ラインケーブルも作ったが、コードを勘違いして少なく買ったので5mワンペアだけである。6mmの穴に合うコードはそれほど多くはない。定番のカナレケーブルを購入。
ピンジャックは見た目重視。コードが比較的柔らかいので良いが、中の線は切れやすく閉口した。
いつもガチガチのコードばっかり使ってるので、切れやすく注意が必要である。
難所は半田する場所が非常に狭い事。ピンジャックの固定には工夫が必要である。
5mワンペア出来上がり。通電テストをして問題がない事を確認。
あともうワンペアを作らないといけない。