関東でいえば、熱海は言わずと知れた一大温泉地・観光地。
昭和の頃は押しも押されもせぬ旅館街だったのです。
アカオホテルやニューフジヤホテル、熱海グランドホテル、ホテル大野屋、つるやホテルなど巨大なホテルが立ち並んだ1970年代、これらの巨大ホテルに泊まることは一大行事であり、憧れでもあったのです。
新婚旅行や社員旅行の定番でありました。実は私も新婚旅行はここでした。社員研修旅行でも来ましたし、
営業として熱海の花火大会にお客様を連れても来ました。
当時の高級旅館は高嶺の花でした。引率じゃなく、いつか泊まれる身分になりたいと心底思ったものです。
そんな熱海も、不況が続き社員旅行等が減り出すと、坂道を転げ落ちるように衰退して行きました。
海岸通りにあった、つるやホテルも、熱海グランドホテルも姿を消してしまいました。当時は、解体待ちのホテルなど
でまるで廃墟を見るようでした。熱海はどうなるんだろう・・・。そう思いましたね。
数年前熱海に降り立ち、熱海の変貌に驚きました。バス停が整備され、商店街は活気があり、市内周回のバスまであるじゃないですか。海岸通りには、新たなホテルが建ち、何より驚いたのは新築のマンションの建設ラッシュでした。
昔懐かしい大型ホテルもそのままに営業しています。これは、伊東園グループの力が非常に大きいのです。
もう、昭和の巨大ホテルと同じホテルを新たに建設することは不可能だと思います。
伊東園グループの旅館再生により、6ホテルおよそ900室が残りました。3000人から4500人のキャパシテイが残ったのです。
ここ数年で、私が利用した熱海のホテルは13ホテル、通算20件になります。同じところに何度も行ってます。
この他に、リストに挙げて旅行計画中のホテル(旅館)が42件あります。計画外のホテルもあり、それは15件ぐらいでしょうか。つまり、70件以上の泊まりたい宿があるのです。
熱海に行くなら、絶対電車が良いです。大きなホテルは無料送迎バスが駅前から出ますし、だいたいが15分程度歩けば着きます。ただ、急坂の町なのでバスやタクシーが必要になるかも知れませんね。
温泉はだいたいが透明な温泉です。循環も多いですが、かけ流しも多いです。熱海は海の街なので、魚料理が豊富と言うイメージですが、熱海以外の民宿ほどホテルのお魚は出ませんので、過度な期待は禁物です。魚を売りにしている旅館も多いですから、下調べは必要ですね。また、肉の産地でもありませんから、豪華な肉料理も同様です。いづれにせよ、拘るかたは、問い合わせるなり口コミの情報をしっかりと調べると良いでしょう。
熱海と双璧の伊東については、私は5ホテル、通算7件の利用です。
少ないのは、交通の面。やはり、乗り換えがあったり、直通の踊り子号の本数などによります。
熱海を制覇したなら、行くと思います。おすすめの宿はあります。
熱海のポイント
①近い 車で3時間、普通電車1時間30分~2時間(1944円)、新幹線こだま45分(3670円)。と比較的安い。
②旅館・ホテルが多い、但しビジネスホテルは数件しかない。
③予算が幅広い。一泊二食付きで8000円程度から50000円以上まで豊富。
④観光スポットがある。 MOA美術館、熱海城、アカオハーブ園、起雲閣、サンビーチ、お宮の松、初島観光など。
⑤定番干物等お土産に事欠かない。和菓子の有名店もある。
初めての人は駅に降り立ちまごつくと思います。駅前はタクシーと送迎バスでごった返しているからです。
昼食はアーケードを少し入った所に、数件蕎麦屋等があります。チェックイン前の客や、出発前の客で満員の事が多いです。
軽食で良いなら、正面のマクドナルドが便利。混むが入れ替えも早いので、少し待つと良いですね。
トイレや暇つぶしは、左手前の第一ビルがお薦め。本屋もあるし食堂も少しながらあります。地階にも食堂があるが、待たされるのは覚悟。なお、ちゃんとした本屋はここと、ニューフジヤホテル(駅徒歩15分)の近くの二件だけと思います。
この本屋さんの隣の、喫茶店のスパゲッティは美味しかったですよ。
熱海のアーケードは夜はぱったりと営業が終了します。用足しは夕方までにしましょう。
※ あくまでも個人感想、2016年の所感です。