あはははは。またわしじゃわい。
今回はレンズのお写真じゃ。
レンズは表面に何を写りこますかがカギじゃのう。無駄なものが写らないのはカタログ的で実につまらない。
ここにチョットばかり味付けが必要なのじゃ。
レンズそのものは金属と違い透明なガラスなので見ることはできない。反射のみでその存在を知ることができる。
どこにピントを持ってくるかがとても重要。パンフォーカスでは商品写真になりつまらない。フォーカスのあう幅をF5.6で決める。これによりソリッドな金属が少し柔らかく見えてくる。
ここでのポイントはあくまでもレンズ。
主役は形のないカタチをもつレンズそのものである。
その主役を取り巻く脇役は、実に頑丈なものたちである。
幾重にも刻まれた条痕は実に美しい。また、分解して初めて顔を出す白く輝く螺旋の条痕はこれもまたとても美しいものだ。
このような造形の美しさは優れた設計の賜物であろう。
がっしりとした重厚な金属たちは
「俺たちが守っているぜ、良い絵を撮りな」、
そう言っているのかも知れない