ニコン50mmF1.8GとDP2Merrillを比較した。撮影時にほぼ同じ画角になるようにDP2Merrillは前進して撮影。この場合はやはり50mmの方がやや不利になる。50mmはF5.6が最も高い解像度なのだが被写界深度の問題もありオートで撮影した。
DP2MerrillはほぼF8、50mmはほぼF9~F10であった。撮影後精査に調べたが結果は予想通りであった。
DP2Merrill
ややシアンにころぶので補正。やはりコントラストが非常に高い。画面全体に均一に解像度が高い画像である。
コントラストが高いにもかかわらず自転車の標識は色が浅い。解像感はあるのだが電柱など平板な感じで画面全体も
平板に感じられる。
この画面では解らないが、電柱の看板の色分けなど色のりが悪い。ここにはないのだが、立て看板など白地に黒と赤の
文字で書かれている場合、赤が赤ではなく脱色する傾向が顕著に見られる。電柱の看板で紺地と緑を使用してある
看板は紺が黒になり緑は脱色に向かう。
DP2Merrillは周波数の処理が独特のような気がする。
D800E+50mmF1.8G
あまりにもDP2Merrillがハイコントラスト画像なので、コントラストと黒レベルを調整。空と自転車の標識は変わらず。
非常に解像度が高いが遠景部分はやや甘さがある。これは50mmの焦点深度の問題かもしれない。
電柱などあらゆるものが立体的でコントラストの出方がまるで違う。総じて立体感のある画像に感じられる。
電柱や看板に文字の色分けは忠実に再現される。
DP2Merrillはハイコントラストなので輝度のみ調整している。
中央部の解像感は非常に高い。
やはり立体感ついては今一歩と言うところ。
この画像はDP2Merrillに合わせるためコントラストと黒レベルおよび輝度を調整している。
そのため全体の画像がややハイコントラストになった。輝度の調整は解像度チェックのために中央部で調整している。
またチェック後ややシャープネスを増加した。
中心部の解像感はDP2Merrillが高いのだが、単焦点の交換レンズとしてみれば充分な解像感と言える。
コントラストが高いがやや平坦な画像。やや空の色が薄い。屋根の色もやや薄目である。
DP2Merrillよりはコントラストが低いが、空の感じは良い。色乗りもまずまず。
拡大画像。
充分な解像度が得られる。ただ、色は浅い。
ややDP2Merrillの比べると甘い画像になる。
屋根の色は頑張っている。
さらに拡大。
非常に繊細。線が細いのが良く分かる。
ただこれ以上の拡大は画素が少ないので難しい。
DP2Merrillには及ばないが検討していると言えるだろう。
単体の交換レンズで開放の明るいレンズであることを考えると非常に良いのではなかろうか。
D800Eならこれ以上の拡大も余裕で可能なのだ。
ややあっさりとした色合いに映る。見た目に近いと思う。輝度のみ調整している。
やや記憶色に近い映りとなる。この画像はややコントラストと輝度を調整している。