本日は野外撮影。S8100の撮影はゲスト。晴天。
なんと普段は100枚も撮らないゲストが、240枚も撮っている。使い勝手はすこぶる良好のようである。
一日撮って、このカメラの姿が改めて見えてきた。晴天ということもあり、両機とも当初より設定は-0.7段の補正をしたがやはり大半はオーバーであった。多くはさらに-0.7補正で用が足り、白飛びが改善されないものは10%程度。
これは良い方だと思う。
すべてオートで撮影。D90のみRAW。
D90・18-70mm
露出は適正だが、樽型の歪曲が気になる。
D90・18-70mm
広角以外は全く歪曲は感じられない。
D90・18-70mm | ||
順光で輝度差が少なければ凡庸に写る。 空が濃くなるのはこのレンズの特性だろう。 |
D90・18-70mm | ||
輝度差があるとこうなるという例。CCDでもCMOSでも避けられない。 HDR合成か焼き込みなどの処理しか救済方はない。 ホワイトバランスも崩れたようだ。 |
D90・18-70mm | ||
白飛びが激しいが、RAWなので補正は可能。 |
D90・18-70mm | ||
引いた分露出は適正に近くなった。 この程度なら完璧に補正は可能である。 |
S8100
露出はオーバーだが歪曲は感じられない。
S8100
コンデジの難関はカメラの向きである。やや下がすぼまってしまった。露出はわずかにオーバーである。
S8100
S8100でも順光ならば全く破綻はない。
空の色はこちらが近いだろう。
S8100
D90よりは明らかに安定した画像。
白飛びは避けられないが、ホワイトバランスが転ばない。
これは画像処理エンジンの進化なのだろう。
S8100
JPEGなので事後救済はできない。
露出がD90よりもさらにオーバーなので白とびも強い。
S8100
やはり引いた分露出の暴れはおさえられた。
ただJPEGなので白飛び部分は再現ができない。
ここでは素のままだが、
露出やコントラストを処理すると両機ともに素晴らしい画像が得られる。
S8100は広角から300mmの望遠までシャープでスナップには必要充分、というより風景に使えるカメラである。
D90は万能が故に露出制御にはかなりの不満が残る。またEDとは言え広角端の歪曲はいただけない。
どうしても広角を多用するのならば、歪曲の少ないレンズを選んで使うしか道はない。
広角にはS8100もありかなと思わせるのは、価格を考えると複雑な心境である。
露出はさすがに一眼レフには及ばないが、充分に補正は可能であり補正後の画像はかなり完成度が高い。
何より画像の歪みがなく、安心して撮影ができる。
被写界深度が深いコンパクトデジタルカメラでは、どうしてもパンフォーカスの写真になりがちだがこれを生かせば充分に働いてくれるようだ。撮影可能枚数は210コマと公表されているが、今回は余裕で240枚撮影できた。
小旅行には充分であるが、予備を持つと安心だと思う。動画を撮影するとバッテリーは消耗するだろうから、撮影には注意が必要である。
なお、S8100もD90もニコンであるから基本的な色の傾向は同じである。
これは家族で複数のカメラを持つ場合、かなり重要な要件となる。
スタンダードな色の傾向ははS8100の方が鮮やかな傾向にある。これに比するとD90のスタンダードは地味である。
S8100を使ってコンデジに対する感じが一転したと同時に、ニコンは凄いと思った、いやお世辞抜きで。
カメラ女子はこのカメラを買うべきである。おぢさんは敵わないぞ。あはははは。