あはははは、またでたぞい。今日はF3のなんちゃらじゃ。
カメラの大きさはとても重要、ただ頑丈さと重さは比例すると思って良い。
このクラスのカメラは、材料にどのような金属を使おうとやはり重いカメラになる。
それがプロの酷使に耐えるカメラであり、写真家のカメラである。
決して、遊びで使うカメラではない。
身を賭して使うカメラなのだ。いや、、、、身を研すかな。
ニコンF3の大きさを見る。
それぞれが別の写真なのだけれど、だいだいこんな感じだと思う。(違っても責任は負わない)
ダントツでF3が大きい。カメラは横幅はそれほど違わないが、高さが違うと大きさも違って見える。
F4はFE2とF5の中間ぐらいの大きさだが、ゴツイカメラである。
左よりFE2とMD-12。F3アイレベルとMD-4。そしてF5.。
FE2はF達とはやっぱり違うカメラだと並べてつくづく思う。しかし、これで充分なのも事実である。300gも違えばかなり堪えてくる重さだし、このサイズでモードラ付きならばフイルム撮影には充分でもある。
実際に並べて見る。サイズ比較写真。
レンズの歪曲で左右のカメラがそっぽを向いているが、概ねの大きさがわかると思う。
F4Sが一番背が低いが一番横幅がある。ファインダーはF4、F5が大きい。F3のアイレベルはスマートだ。
FE2は一回り小型になる。どうみてもFと同列に語ることはできない。やはりFは違うのだ。
F3とF5。
僅かだがF3が背が高い。ニコンのロゴは、F3の方が強烈で目に飛び込んでくる。F3は戦闘的で威圧感がある、F5はそれほどでもない。曲面が多用されているからだろう。F5はドライブ一体型であるから、コンパクトにはならない。万能ではあるが、コンパクトにならないというのは辛い時も多いのである。F3には最新のGレンズは使えないし、当然オートフォーカスレンズは使えない。よって、今時の手振れ補正の恩恵に与かることはできない。これが最大のネックになるかもしれない。ただ、手持ちの古いレンズが使えるのは貴重である。F5はそういう意味でF3とは趣が異なる。最新のGレンズやVRも使えるF5は、どちらかと言えばイージーなカメラでありデジタルカメラのような感覚で写真が撮れる。カメラとしてはF5の方が数段優れているのだけれど、はっきり言って、F3のような魅力はない。F5は安心して任せられるカメラだが、F3は気合が入るカメラだと思う。やはりこのカメラは柔ではない。
F4とF3。F4は重戦車のような感じ。F4のロゴは立派なのだが、ニコンが斜体でやや迫力に欠ける。F4は使って楽しいカメラである。F3はプロ用として初めてカスタマイズされたカメラで、用途は報道用つまり新聞社用として進化している。F3Pがそれだが、一般人には普通の物で充分であろう。MD-4を外せばコンパクトなカメラになり、何処にでも持って行かれる。
F3がFやF2、他のカメラと全く違うものがある。それは、巻き上げレバーである。Fはきゃしゃで、F2はスマートですーうっと伸びている。対してF3は太く、ボデイと極力平行に収まるようになっている。また肉厚もある。相当に練られた、巻上げレバーと言って良い。これは他社にも見られないものだ。大抵のレバーは指係りが良くなるように、ボデイより少し突き出るのが普通だが、F3のレバーはじつに平坦にボデイに押し付けられる。当然指あては平らで真っ直ぐである、丸みやねじれはない。格は違うがFGやFAなどもこんな感じである。
F3で避けて通れないのが、モータードライブ装着時の音である。
未装着のF3でも他の格下のマニュアルカメラよりは音が大きい。しかもはっきりとした硬い音である。これがMD-4を装着すると、メカニカルな音に変貌する。音ははっきりとして大きい。カメラ好きには良い音だが、興味のない人には騒がしく感じられるだろう。
けたたましい音とも言われるが、わしは嫌いではない。MD-4を装着したら最後、コソコソと写真を撮ることは不可能になる。
フイルムカメラの画質はフイルムにしか依存しないので、画質を求めるだけの人は今更フイルムに帰依する必要はない。但し、フイルムカメラを使用したことがないのであれば話は別である。フイルムの画質はデジタルより劣るわけではない。丁寧に仕上げれば充分な作品とすることが可能である。また、このような大型で重いカメラは、用途が決まっている。レンズも含めると2キロ近くにもなるのだから、見栄で使うカメラでは決してないことを心得よう。
まあ、正直言ってどのカメラにも一長一短があり使うときは迷いまくる。
わしらはほーどーと違って会社からこれもってけと渡されるものではない。
自分で買ったものなので、じつに始末が悪いのじゃ。
カメラを選んでしまうのじゃのう。
情けないことじゃ。