あははははまたまたF50じゃ。
F90Xと同時期に発売のエントリー機。価格はF90Xのおよそ半分。徹底的に角を丸めたデザインが特徴じゃな。
結構重量もあり、小さなカメラとは言い難い。動作音も大きく高級感は全くないが、ファインダーは優秀。
視野率こそ90%だが、なんと倍率は0.78倍とF90Xと同じなのじゃ。
小さなカメラとは言い難いと言ったが、28mmを装着して見るとと丁度いい。やはりコンパクトなカメラなのだ。
電源ボタンは左肩にある。エントリー機なので日付関係は標準となっている。そのせいかボデイはやや厚い。
モード切替は右手にあるボタンで行う。これがかなり面倒で不評であった。なんでも自動のシンプルモードとアドバンスモードが
左の軍艦部で切り替えられる。この表記も初心者には解らないだろう。
じつは液晶パネルは通常のパネルとは違うのだ。
ドットマトリックスなので文字や図形が表示される。エントリー機なのでどうしてもそうしたかったのだろう。
操作を解りにくくしているのはボタンが少ないからだと思う。F50は4年でF60にバトンタッチされる。F60では大幅にデザインや
操作系が変更される。デザインはF100を踏襲したものになり以後ニコンはデザインが似寄りになって行く。
F60では諸性能は変更されることはなく、ファインダー以外はF50を受け継いだと言って良い。
このカメラと7年後発売のUと比べると、さすがに隔世の感がある。U2ならなおさらである。
しかしプリズムファインダー使用の見えの良さはUやU2にはないものだ。それだけでも価値がある。
つづくぞ。