マイナンバーカードを便利に使うためには、日常持ち歩く必要が生じます。
これは当初のむやみに持ち歩かないと言う勧告とは、真逆です。
印鑑証明や登録カード、住民票や登記簿謄本などを
用もないのに日常的に持ち歩く人は恐らくいないでしょう。
多くの情報が紐づけされているマイナンバーカードは、
それこそむやみに持ち歩くカードではありません。
東京都で言えば、令和4年財布の落し物は1年間で30万件に及びます。
これは運よく警察に届けられた件数です。
このうち返還されたのはおよそ20万件、
拾得者に引き渡された件数は3万7000件程
東京都に帰属された件数はおよそ5万1000件になります。
全国での件数は推して知るべしでしょう。
住宅等の侵入盗犯いわゆる泥棒の被害は、令和4年で3万7000件弱。
セキュリテイ住宅の増加なのか、年々減少しています。
ピーク時の10分の1となっています。
大事なものは、やたらと持ち歩かない方がより安全と言う事になります。
ちなみに侵入盗犯(窃盗)の検挙件数は、
令和4年でおよそ2万2000件検挙は4800人程となっています。
マイナンバーカードはクレジットカードや現金ではありませんから、
直ぐに被害を受けるという筋のものではありません。
しかしながら他人(=詐欺集団)に渡ってしまうと、
その被害は銀行口座のみに終わらないと言う事なのです。
便利の裏には危険が沢山潜んでいる、と考えた方が賢明でしょう。
印鑑証明書や住民票や登記簿謄本などは、毎日使うことはありません。
一生のうち何度か、と言う頻度でしょう。
買い物は、現金やクレジットはカードがあれば事足りる。
運転免許証や健康保険証は日常使うものでしょう。
それらは、今迄通り独立したもので何ら問題はありません。
マイナンバーカードはお役所や各行政機関専用と心得て持ち歩かない、
その必要もないと言うのがベストでしょう。
紙の健康保険証の廃止は、国民感情を逆なでしてしまいました。
それがなければ、ここまで問題にならなかったと思います。
それが分からない、と言うのが何とも嘆かわしい。
マイナンバーカードに問題あり、と考える国民は7割に迫っています。