実は日本には「避難命令」は存在しません。 避難指示や勧告は存在します。
これら全ては、災害対策基本法という法律によって定められています。
実は、避難指示は避難命令と同じ意味合いを持ちます。
それを使わない(使えないのは)、当の災害対策基本法によるものです。
それ等の指示等は国及び地方が発令するもので、大きな責任が伴います。
命令とすれば、それは拒否できないことを指し罰則も考えられます。
ですから、日本には避難命令と言うものは存在しないのです。
避難勧告や避難指示、これは国民には非常にわかりにくい用語です。
勧告は命令ではありません。
避難命令が出ていないから避難しないという人はいるはず。
指示もどこまでの強制なのか、それも全く国民には理解不能です。
もっとちんぷんかんな用語もあります。
緊急安全確保ですね。 一体誰に対して言っているのかです。
国民ならば、確保って何よって事になりますね。
容疑者確保なら、まあ誰でも知ってますよ。
安全確保って、人それぞれに違うでしょ。
その確保とやら、誰が確保できたか確認すると言うのか。
災害発生の危険が増大する中で、それは不可能なのじゃないかと思います。
おかしな用語もあります。 「記録的大雨情報が発令」です。
これって、大雨が終わった後に出されます。
大雨の最中じゃないんですね。
災害は未然に防がなければいけないのですが、未然に防がないから災害が起きますね。
災害対策基本法もしかり、甚大な被害の後に出来た法律です。後の祭りです。
用語のわかりにくさは、避難を遅らせます。
大概は避難できないほどに悪化してから発令されてます。
大雨降ってる最中に避難は無理でしょう。
避難うんぬんよりも、先ずは防災なのですがそれが出来ていません。
避難指示や勧告、それは自分のことだと思わない人が多いのではないでしょうか。