封筒に物を入れる時、上下は論外にしても向きに困ることがあるかも知れません。
世の中では宛名を書いてあるところが前で、その反対側は後ろであると理解している場合
が多いようです。 つまり中に入れる物に前後があるのならば、
宛名側を前にするのです。 これは後ろ開き畳まれて前後が明確な熨斗とは異なります。
熨斗袋も同様で封筒同様、これらは中身を入れる紙の器と言う事になります。
お金を封筒の文字側に、お札の表面を向けて入れますね。
何が言いたいかと言うと、袋には前も後ろもないと言うのが事実です。
紙を繋いで円等にして、それを平らに潰してるだけに過ぎません。
表書きは郵便局のためであり、熨斗ならば目的を書いてあるに過ぎません。
つまり、筒なので中の前後は存在しないのです。
ですから、前向きに入れても後ろ向きでも関係ありません。
もっと言うならば、上下もありません。 相手に渡れば良いのです。
封筒の筒は、中身を保護するだけが主たる目的なのです。
あと、葬儀などでの献花の花の向きです。
大概は祭壇前に献花台が置かれていて献花しますが、その花の向きです。
日本では花を手前に、茎を後方祭壇にに向けて置くようです。
祭壇側に遺影があるのなら、花は祭壇に手向けるのがと思いますがどうでしょう。
葬儀社などでは、献花時に花を回して花を手前にして献花台に乗せると
勧めています。 何のことはない、その方が祭壇が華やかで豪華に見えると
言うことらしい。 本末転倒かなと。
これは間違った見解ではないかと、いつも思っています。
誰のための祭壇や葬儀なのかとも思います。
本来は棺に入れるべき献花ですが、棺に下向きに入れる人はいないでしょう。
あくまでも故人のためと思います。
献花台の作法は、逆の行為だと感じます。
路上に置かれた花は立てて置かれる、そこまでは良いのですが。
台が設置されると、間違いが始まります。
あとお盆が近いのでもう一つ、
墓石に水を掛けるにあたり、墓石のてっぺんから水を掛けてはいけないと言うこと。
墓石は封筒同様実は前後左右関係ありません。
刻まれた文字等は、他人と区別して分かりやすくするため。
墓石全てが一体化している物だと考えるべきです。 ですから、掃除は全部やるべきで
水は何処かしこにもやるべきなのです。 墓石のてっぺんは、ご先祖様の頭では
決してありません。 ご先祖さまは、墓の中におります。
墓はモノリスであり、現世との対話手段だと考えるのが宜しいでしょう。