練り物の写真を撮ってはいけません。と書きました。写真はビジュアルアーツなのです。とも書きました。それでは写真はどうしたら上達するのでしょう。
我流で写真はプロのように上手に写せるように成れるのでしょうか?
いやいや、それは違います。
まず、それなりに写真が上手に撮れる様になるには修練が必要です。これはスポーツとなんら変わりません。運動神経も反射神経も体力も必要です。
プロは画像が商品ですから、商品に手を抜くことはありません。売ることなぞ(売れませんが)考えないアマチュアはどうしても構えがゆるくなります。
基本がゆるいのに構えがゆるいので、ゆるゆるになるのがアマチュアの極意です。
真骨頂です。
しかし、このゆるゆるの中に秀作が紛れているのも又事実です。
このゆるゆるを絞込み秀作を抽出する能力を、プロの姿勢から学ぶのです。
もちろん、直接指導を受けるのも良いでしょうがあまり現実的ではありません。
簡便なのは、
写真展に行くことです。写真展であればプロ、アマ両方見るのが良いでしょう。
できるだけ沢山、あまり間を空けずにジャンルを選ばず無差別に見るのが鉄則です。
自分の好きなジャンルばかりを見てはいけません。とにかく量を見るのです。
雑誌も良いですが所詮大伸ばしの作品には遠く及びませんので、あまり参考にはならないでしょう。
だいたいこの巡礼を三年ほど続けると、写真の何やかが見えてきます。
プロの写真とアマチュアの写真の違いも良く解るようになります。どうしてプロの写真は違うのかが解りますが、本質はこれからです。プロの写真に何があって、何が足りないのか、アマチュアの写真に何が足りなくて、何が余計なのか、それも見えて来ることでしょう。
練り物の写真はいけないと言いましたが、練り物の写真を撮らなければ
なぜ駄目なのかも本当は解らないのです。