ルミックスL-10が発売になったので早速見に行きました。
まず外観はは、写真で見ていた通りややボデイが薄い印象です。曲線がある割りには角がある感じで一眼レフのイメージとはかなり異なります。持った感じは安定して悪くありませんが、どうも普通の一眼レフとは感触が異なります。
標準のレンズ(手ぶれ補正内臓)はこのボデイに対しては明らかにフロントヘビーです。まあ、このレンズ込みでもかなり軽いのですが、大きさはどうにかしてもらいたいと思ったのが本音です。ファインダーは改善されていて明るく随分と見やすくなりました。このファインダーは合格点が付けられます。
これはこれで良いのですが、ニコンのD80を覗いたらもういけません。ファインダーはもとより、手に持った感じがカメラメーカーは根本的に違うのです。人間工学ですね。
それではルミックスL-10は駄目なのかと言うとそうではありません。デザインも良い意味で一眼レフっぽくなく、ある意味スタイリッシュかもしれません。もう少しレンズがコンパクトならば女性にはかなり受けるでしょう。ライブビューや顔認識があるのはコンパクトユーザーからのステップアップを狙ったのでしょうが外れてはいないと思います。
でもtokyoには必要ありません、というより撮像素子をAPSサイズ以上にして欲しい。
レンズはライカブランドに拘るのは結構ですが、大きいレンズは残念ながらこのボデイには合いません。立場上他社のレンズを前面に出すことができないのかも知れませんが、路線の変更は必要でしょう。
画質は1000万画素になり、より精緻さを増したようで満足できるものです。
しかしフォーサーズマウントは一考の余地があります。フォーサーズが優位なのはパソコンのモニターやTVの画面のアスペクト比が4:3の時代の場合です。35ミリフィルムカメラのアスペクト比がこれからは主流になるのは避けられません。しかしルミックスL-10にはアスペクト比を変えて撮影できる機能があります。これは是非活用したい機能です。
あってもなくても良い機能よりも、絶対あって欲しい機能がデジタル一眼レフには必要です。そういう面でこのルミックスL-10は合格点が与えられます。
まあ色々書きましたが、失敗はあって当然。二機種目にオーソドックスな機種を出してきた松下の英断には拍手を送ります。
あえて言いますがD40クラスのスケールダウンしたカメラとは格が全く違います。
D80やEOS40Dなどがどうも気に入らないと言う人には、もってこいのカメラと言えます。