暫くぶりに、銀座の富士フォトサロンに行きました。
前は毎月ぐらいに行ってたから、本当に久々です。
ここは展示スペースが大体三箇所ぐらいに区切られるのが普通で、手前から順に狭くなります。手前が一番広く作品のレベルも高いようです。
今回は、雑誌「風景写真」の全国公募かな?前田真三展でした。もちろん、前田真三の作品はありません。作品のレベルはさすがに凄く、写真の醍醐味を存分に感じさせてくれました。
使用カメラは、6×7や4×5で35mmのものはないようでした。こういう作品を見ると、やはりフイルムの世界は凄いなあと認識させられます。1本4~5百円のフイルム・・・、これが何万円もの価値を生むのですねえ。それと、写真の大きさ。
写真展などでは、大体が半切以上の展示になります。50cm×40cmぐらいの大きさになりますと、特に風景写真などでは35mmカメラでは粒子的に無理が生じてきますが中判カメラでは余すところなく再現が可能なのです。
ただ、どなたも同じようなフイルムを使っているようで、トーンが全て同じなのは残念な気がしました。私ならもう少し明るくするかなあと思われる、超アンダーの写真も多かったですね・・・。写真展の、特に風景写真では露出オーバーはご法度ですからしょうがありませんが・・・。その分色が綺麗になりますから、それはそれでいいのでしょう。
いつも感じることなのですが、大きく伸ばした写真を超えるものはないですね。
それはラージフォーマットで撮った写真を、雑誌やモニターで見てもそれが実力の全てではないと言うことです。大きな写真のそばに近づきよく見てみると、写真の限界がわかります。中判と大判の差も良くわかります。しかし、印刷物や雑誌サイズでは違いがあまりでないのです。
ちょっと硬い話になってしまいましたが、
それほど大きな写真には人を引き付ける魔力があるのです。
デジタルもまだまだですが、そのうちフイルムを超える時がくることでしょう。いつの日にか、写真展の作品も全てがデジタル化される日も、そう遠い世界ではない事かも知れません。