通称「乙女の像」。
筆者は凡そ40年ぶりに当地を訪れました。 さすがにかつての面影はなく、廃墟も目立ち
ますが乙女の像の人気は絶えることがありません。
若い時ならいざ知らず、こんなに遠いところにあるとは考えも付きませんでした。
現在は綺麗に整備され、それこそかつての面影は全くありません。
老朽化により10年~ほど前でしょうか、台座は新しくされたとのことです。
ふもとの石畳も新しくされたのかも知れません。
台座は福島県産とされていますが、定かではありません。
岩手県の一ノ関産とも言われています。 整備後の御影石がどこ産なのかは、
公表されておらず不明です。
除幕式に配られるメダル「桂月メダル」は高村光太郎が制作。
大町桂月は高知県出身の歌人であったが、十和田湖をこよなく愛し
蔦温泉に籍を移しその温泉地で死去しています。
十和田湖には従来より魚は住んでいません。 万年を経てもです。
十和田湖から流れ出る川は奥入瀬渓流本流ひとつしかなく、銚子大滝を登ることが
出来ないために魚一匹無い湖でした。
和井内貞行により、ヒメマスの孵化放流が成功しヒメマスの湖として
名が知られるようになりました。
十和田湖開発の功労者のための顕彰、それが大月メダルであり
乙女の群像であったのでしょう。
そう言う言われからすれば、台座が何処産のものでも論議の意味は成しません。
この像は、十和田湖がある限り存在し続けることでしょう。
台座 新(左) 旧(右)。 平成22年以前と現在。
1982年頃。 40年~前の乙女の像近景。
乙女の像近景。 ※グーグルマップより。
十和田湖開発の功労者のための顕彰除幕式。
1928年10月21日。 ※ 資料はネットより引用。