とうとう江戸川アパートが取り壊されることとなりました。
江戸川アパートとは、新宿区新小川町にある同潤会の古い高層アパートのことです。正式には「江戸川アパートメント」でしょうか・・・柱にそうあります。四月中旬に行ったら、もう廻りは工事用の塀で囲まれていました。
私が撮影をしなかったのは、やはり著作権等「現存の建物」であるので撮影は困難な理由によります。撮影許可をもらうことなど、アマチュア写真家のするべき道ではないと考えているからです。 江戸川アパートについては、先般取り壊しに先立ち一般公開をしたそうですが、これは稀なケースでしょう。
このような建物に限らず、都市部においての高層ビルの撮影などはほとんど不可能状態です。ガードマンが飛んできて、撮影禁止・撮影許可の申請をたたみかけて来ます。
古い建物・町並み情景など、アマチュア写真家の活躍舞台はまさに風前の灯火と言えます。
新しく建った建物や新しい街は、一端姿を現すと
もう以前の状況を思い起こすことはできなくなってしまいます。
どんなに古くても人々が住んでいれば、そこには生活の匂いがあります。工事用の白い塀で遮断されたとたん、全ての建物は生気を失ってしまうのです。
街角写真家は歴史を写さなければいけません。
私達の歩んできた道を振り返るためにも・・・。
しかし・・・・・・・・。