ニコンD40X、D80、D300、D3 オリンパス各種、ソニーα700、ペンタックスK10D、キヤノン各種を例により触ってきました。オリンパス、ルミックス、ペンタックスはどうも人気がない。ニコン、ソニー、キヤノンの順でカメラが触られています。シグマは悲惨の状態。シェアはキヤノン、ニコンの二社で決まりなのですが、もしかしたらソニーがそこそこ行けるかも知れないと感じました。
やはりソニーはカメラとして、現場主義でないスタイリッシュさを持っていると思います。何か道具のような突き放した冷たさというかドライさが微塵もなく、しかも上品な高級感があるのです。軍艦部に液晶パネルがないのはもったいないとも思えますが、背面の表示は非常に見やすいのです。いちいち上面を見て確認する必要は全く感じません。ファインダーも見やすくなり100%ではないものの他社より劣ることはありません。
シャッターボタンはやや感触が柔らか過ぎ、指の細い人は気になるかも知れません。レンズはどれも味気ないドラム缶のような寸胴のもので、あまり感心しません。
オリンパスのE3はさすがに同社のフラッグシップ機として非常に完成されていると見ました。ファインダーの像は大きく非常に見やすい。ただフォーサーズであることに変わりはなく、横長の画面を見慣れていた人には6x6画面のように感じられるかもしれません。これに見合う高性能大口径レンズは結構大きく重く高価で、やはりプロ用として限られてしまうのかと残念に思います。
さて、ニコン。
D3はさすがに良い。同じフルサイズでもキヤノン5Dは発売が古いせいか、シンプル過ぎてそっけない。
D3はファインダーの見え方も非常に優秀、シャッターの切れも抜群でつくづくプロ用だなあと感じさせてしまう。しかし重さは通常使用には不向き。マミヤの67を持つのに等しいと言えるでしょう。
D300はさすがにファインダーの見えが良く、シャッター音もすばらしくレスポンスも良く一級品と言えます。
D200も決して悪くはないが、ファインダーの像も黄色っぽく透明感がイマイチ。やはりD300は本当に別物のカメラです。ソニーとD300の液晶モニターは同じものと思われますが、これが非常に優秀。ピントまでがはっきり解ります。本当に使える液晶です。
D40X、D80はシャッターボタンが安っぽく、半押しとレリーズにはっきりした二段階の押し応えがあります。
D300、D3はそれがありません。クラスの差を感じる部分ですね。しかしD80はファインダーの見えも良く、非常に良くできたカメラです。D40Xはオリンパス同様コンパクトなカメラで女性にはお薦めです。ただしファインダーの見やすさはニコンには敵いません。しかし、ソニーのボデイ内手ぶれ装置と言うのはメリットが多いので個人的にはお薦めです。
ソニーα700には正直言って驚きました。単焦点のカールツアイスレンズが非常に良い描写をするのです。
21万円のSonnar T* 135mm F1.8 ZA、そして189,000円のPlanar T* 85mm F1.4 ZAです。
非常に切れが良く素晴らしい。新型の液晶モニターはこれらのレンズの描写をはっきりと表現します。
ニコンに135ミリ1.8はありません(2.0になる)し、135ミリも85ミリも10年以上前のレンズで設計の古さはどうしようもありません。
ソニーα700は是非これらの高性能レンズを付けて使用したいものです。