2001年、デジタルカメラで撮った室内の写真画像があった。マンション引っ越し後21年目の写真である。
機材の多くは引っ越しの際に廃棄したが、持ってきたものもある。
過去を思い出すのは決して楽しい事ではないが、痕跡は生きてきた証でありとても大切なことだと考えている。当時は耳の影響でオーディオは全くやっていない。もう二度と音楽の世界に浸ることは考えることも出来ないほど、耳の状況はよくなかった。
物置代わりの部屋には、カメラや現像の機材と共にオーディオの機材の一部が置かれている。これより10年位前には、オーデイオもやっていて音楽も聴いていたのだが隣の家(マンションの隣)に音が漏れていることが分かり、それ以後オーディオは中止せざるを得なくなったのだ。暫くの間ビデオ等の映像に転向したのだ。気が付けば耳はどんどんと悪くなっていた。
部屋もさすがに21年も経つと古くなる。部屋の壁紙は自分で張り替え。
AVセレクター
テレビの上にあるのは、ビクターのS端子付きAVセレクターJXS500。
1980年代の製品。
スピーカー(パソコンの下)。
写真に見える目覚まし時計はいまだ現役。
1972年購入のFMチューナーST-5130 と
TEACのオープンリールデッキA-2300SR
もと子供部屋。子供が出たので物置代わりの部屋として使用。
スコーカーはパイオニアのPM-12F。ツイターはオンキョーのTW-8A。このTW-8Aは壊したため、マグネットを他のもので代用した時の写真。スコーカーもかなり痛んでいるが完動品。
ティアック A2300SR
2017年まだ現役。
1984年購入のソニーカセットデッキ TC-K555ESⅡ
蓋が開かなくなっていた。
パソコンの右手にある黒いのは、パイオニアのスピーカーシステムS101である。
この大型のスピーカーボックスは、重くて使いようがないので引っ越しの際に廃棄。
FMチュナーST-5130の上にあるのは、AVアンプ。ビデオもやめてしまったので物置に。
その横がミニスピーカー。ベースはアイロン台の箱。
その下にTEACのオープンリールテープデッキA2300SR。TEACのオープンリールテープデッキは、1980年マンションに引越ししてから中古で購入したもの。
この写真が2001年当時であるから、耳の良い頃に購入したはずなので恐らく1985年頃ではなかろうか。
フックに掛っているのは、スタックスのコンデンサーヘッドホンSR-X。オープンリールデッキとコンデンサーヘッドホンはいまだに現役。AVアンプとミニスピーカー、FMチュナーはマンションより引っ越し時に廃棄。
FMチュナーは使用期間およそ36年。
物置代わりの部屋だが、それぞれの機器は接続されていて音は出た。
下のスピーカーボックスには、
ナショナルのウーファーEAS20PL90NAとパイオニアのスコーカーPM12F、ナショナルのツイター8HH55が入っている。このスピーカーボックスも引っ越しの際に廃棄。もう一つの箱は他の部屋にある。使用期間およそ38年~40年。よくよく考えるにCDプレーヤーを買った記憶がない。CDはラジカセで聴いており、オーディオ全盛期にはメインがカセットテープやオープンリール、アナログレコードであったからであろう。音楽はエアーチェックすればいくらでも手に入ったし、CDの価格の高いのには閉口していたからと思う。耳が悪いので早々とビデオに転向したので、ビデオデッキはやたらと多かった。
ビデオデッキは、ポータブルが2台据え置きが4台あった。
パイオニアの3ウエイスピカー S-100の姿が何処にも見当たらない。1998年の写真には写っているから、廃棄したのだろう。
写真は2002年4月、ホームページに載せるため動作させたときのもの。ケースを外して内部も点検。
内部にほこりはほとんどなかった。
古いものでも捨てられない。
数十年苦楽を共にしてきた機材は、友人のようなものだ。 人にはゴミに見えるが、大事なものなのだ。
当時、もうオーディオは完全にあきらめていたのだが、それにもかかわらず機材が残っている。
苦しい時も、嬉しい時も彼らはそこにある。