凄いツイターユニットだったことは前回述べましたが、オーディオの黄金期から55年以上経っていて実感もわかないと思います。 前回の記事よりかなりの時間が経っていますね。そこで、数少ない情報を探り実態を調べてみました。
オーディオメーカー各社がこぞって採用と書きましたたが、その事実を探っていきます。
何分にも50年から60年前と古いことなので、事実と違う点もあるかも知れません。
その点は了承頂きたいと思います。 なお5HH17はメーカーへのOEM製品なので、多くのメーカーがオーディオ部門を廃止や事業自体廃業など現在では追及が出来ない状態にあります。
取り合えず、5HH17を採用したとみられるメーカーを一覧表にしました。 記載以外にもあると思いますが、今となっては知る由もありません。
資料は「オーディオの足跡」様の情報と、ネット上の様々な情報から得ていることを了承下さい。
確認できたのは、発売元のナショナル(=テクニクス)以下6社。
推定や5HH17ベースの製品を入れると55製品が確認できます。これらの製品は5HH17が販売された1960年代中後半から1970年代初頭の渡るもので、5HH17ベースの製品のみ1980年代まで使用されたようです。但しピュアオーディオではなく、ミニコンポ等のスピーカーシステムでした。
当時の実績は物凄く、5HH17を採用しないと売れない?とまで言われた伝説があります。
筆者はオーディオの黄金期に毎週のように秋葉原に通いましたが、件のスピーカーシステムに5HH17が採用されているなど考えてもいませんでした。5HH17は2000円なので高い価格のスピーカーなら良い音がすると色々試したが、残念ながら音は超えられませんでした。
ブリキのツイターがアルミ削り出しのツイターを優に越していたのです。
※資料はオーディオの足跡様のホームページより引用致しました。
※正確さを保証するものではありません。
5HH17が栄華を極めたのは凡そ5年位、その後は採用されることが無くなりました。
理由として考えられるのは、コストです。アルニコマグネット使用はコストの面で厳しかったと思われることです。5HH17ベースの製品では、フェライトマグネットに変更されています。
また、その後のツイターはスコーカーと共にドーム型に変わっていきます。
5HH17は小さくてもホーン型であり、指向性の点ではドーム型に及ばなかったのです。
一部の製品では前面に拡散用のディフューザーを取り付けたりなどされました。
5HH17は振動版がプラスチックであり、金属振動版を採用したスコーカーとは相性が良くなかったと思われます。見た目でもドーム型に軍配が上がったことは否めません。
かのオーディオの優であるソニーでも採用されたのは驚きでしかありません。
各製品に見られる5HH17の製品。
※画像はネットより引用致しました。