富裕層がするのは娯楽。 一般人は趣味と呼びます。
オーディオの黄金期の頃は富裕層も少なかった。皆汗して働き、オーディオ機材を買い揃えた。勿論高額品高級品も出回りましたたが、基本は一般人向けが売れてメーカーの業績もうなぎ登りに上昇しました。所謂金持ちはオーディオ機材などに興味も知識もなく、金持ちのお陰でオーディオの技術やら性能が向上したと言うことはなかったのです。
その一部の場違いな人間のために、オーディオは行く道を外したと言っても良いかも知れません。。
今も昔も平均所得層はそんなに変わっていないでしょう。富裕層は増えたけど、オーディオに貢献することは昔も今も全くないといっても過言ではありません。
テクニクスもソニーもサンスイもオンキョーもパイオニアもトリオも、オーディオから撤退して久しい。
富裕層は高額品高級品を買うけれど、絶対量では一般人に及びません。
売れれば金額は張りますが、所詮器(マーケット)が小さいのです。
あれほど熱狂していたオーディオは見る影もありません。スマホで事足りるようになって、オーディオを趣味とすることを知らない味わえない世代が増えてしまいました。
最近はオーディオ情報誌を買う気も失せてしまいました。アンプも何も高すぎるのです。
雑誌の価格もべらぼうに高いですね。それ程売れていないのでしょう。
若年層が買える価格帯は、選択肢が非常に狭いです。 30万や50万はたまた100万超えのアンプなど筆者も含め一般人は買えるはずもありません。 売れないから高くする、これは本当でしょう。
一部の富裕層が購入して、何とかバランスが取れている状態。会社としては一品単価を上げないと、全てにしわ寄せがきてしまいます。それが営業と言うもの。
セットで500万円を売る方が、15万円を売るより効率が良いに決まっています。
しかしそんな商売をしていると、件の33人のユーザーを失うことにもなります。
一度離れたユーザーはもう戻ることはありません。 オーディオだけが趣味でもないし。
そんな高いものは金持ちの道楽として見限るようになることでしょう。
オーディオファイルは、高額品高級品に惑わされることなく堅実に趣味の世界に浸って頂きたいと思います。 探せば、まだまだコストパフォーマンスの良い商品があるのも事実です。
他の頁でも述べていますが、300万円や400万円のスピーカーシステムが20万円のスピーカーシステムの10倍も良く鳴ると言うことは有り得ないことです。
アンプもそうで、アンプに200万円も300万円も掛けるのはどうかと思います。
本当に良ければ、何としても買うことでしょう。本当に必要ならばですが。
しかしそうはならなかったようです。
大して違わない、いや違うかもしれなませんが。金額のレベルは違うが、少なくとも家では大して違わなかったと思います。見栄や外聞でオーディオはするものでもありません。
何億の家を建ててこの家にふさわしいオーディオを、なんて悪趣味だとしか言いようがありません。オーディオは飾りじゃないと心得ます。
オーデイオとは縁もゆかりもない営業職に明け暮れていた数十年前、セット品で30万の物が単品で作ると380万超えと聞いて驚いたような納得したような事を覚えています。
製品というものは量産しなければ、又多く売れなければ価格は永遠に安くはならないのです。一般人が買わないのは誰のせいでしょうか?結局富裕層だけが買えるものに走ってやしないでしょうか?
メーカーは今一度原点に立ち返り、オーディオと真摯に向き合って頂きたいと思います。
あのオーディオの黄金期に培った膨大な遺産を、振り返るべきでしょう。
あの頃は力があったはず、その力を支えたのは、間違いもなく一般人庶民だったことを
思い起こすべきでしょう。
一部の人だけにじゃなく、多くの人に与えてこそメーカーなのではないかと。
ここ数年にわたるアナログレコードのブームは、世界中に広がっていると言います。
この機を逃してはいけません。令和のオーディオ黄金期を作るのは、他ならぬメーカーあなたたちだと思っています。
かつての黄金期に生産された数多のオーディオ機器は、現在でも十分に通用するはずです。特にアンプやレコードプレーヤーなどの性能は、すでにピークに達していたといっても過言ではありません。その当時の性能すら発揮できないままに、オーディオの黄金期は終わってしまったのです。これを残念と言わずして何と言うのかです。
慙愧に耐えません。
日本が世界的に弱体化してしまったのは、利益を優先に走ってしまったからではないのでしょうか。時世が変わったのではなく、人の考え方が変わってしまったのでしょう。
他ならぬそれを誘引したのは、メーカーだったということは言うまでもないことです。
テクニクスが往年のレコードプレーヤーを復刻して発売しましたが、大変だったと。
もうかつてのデータも人材もいない、ゼロからのスタートだったと心得ます。
同じことが宇宙計画でも起こっています。月に人を送るアルテミス計画です。
同じように50年と言う月日が経っています。一からのスタートなのです。
恐れてはいけません。
かつてのソニーは、本当に果敢でした。あらゆる事に挑戦しました。
ビクターもそうでした。数多のメーカーがしのぎを削り、切磋琢磨し技術の向上を目指しました。そう言う意欲に、一般人や庶民が付いてこない訳がありません。
オーディオの黄金期は然るべくして起こったのです。
その幕を引いたのが、誰なのか言う必要もないでしょう。
膨大な資産は次世代に残すべきです。スマホは機器にはなりえません。人が作れない物は残しても意味がないのです。動かぬほど重く、買えないほど高く。そんなもの鉄くずにしかなりません。もっと適正な重量で、適正な価格でしのぎを削るべきでしょう。
重ねて言います。
オーディオは一部の富裕層のためにあるのではありません。
オーディオの素晴らしさを、万人に伝えて欲しいです。 一度失った技術は取り戻すのが困難だと理解します。しかしやるべきでしょう。あの当時の数百万人の熱気を感じて欲しいと思います。
人類は月に行きます。膨大な年月と費用をかけて。
それは紛いもなく人類の為なのです。
小さい話じゃありませんか、会社の損得なんて。使命感でやり遂げましょう。
そうすればまた、輝くようなオーディオの黄金期がやって来ます。
エソテリックCDプレーヤー 374万円 世界30台限定生産
現在ホームページに載っていると言うことは。未だ完売していないのかも知れません。
まあ、買えるものなら買ってみたい。宝くじは当たらないし、先は見えませんが。
エソテリック F-01 198万円 A級アンプ 30W+30W
アキュフェーズ A-48S 凡そ88万円 A級アンプ
エソテリックのCDプレーヤーが375万円、88万円だと凄く安く感じます。(安くないか)
テクダス レコードプレーヤー エアフォースゼロ 627万円 347キロ
価格よりも重さに圧倒されます。重さは大型のグランドピアノと同等。
B&W スピーカーシステム 801D4 凡そ704万円(ペア)
マジコ スピーカーシステム M9 1億2650万円(ペア)
高さは2メートル超え。価格は1億2650万円、まじか?いやマジコです。
重量はアルミなので比較的軽く、450キログラム。
※画像はネットおよびメーカーのホームページより引用致しました。
コードなど付属品を同等のレベルのものにすると、総額2000万円になります。
アンプをモノラル2台にしてプリアンプを購入すると3000万円にも届くのです。
都会では2000万円じゃ、1戸建てはおろかマンションも買えません。
地方の町では2000万円もあれば、新築の1戸建てが余裕で買えます。
家は買えても、このような高額なオーディオは買えないでしょう。
また買うべきでもないと思います。
マジコスピーカーシステムに至っては1億2650万円、もう笑うしかないです。
この様なシステムはただ単にお金がどうのと言うことではなく、重量に耐えられる住宅が必要であり大音量でもなんら問題もない周辺環境が必須となります。
また機材は耐久消費財ではありません。寿命も車と同じ、買い替えも必要となります。
使っても使わなくても、何れは鉄くずになり結局は廃棄されることでしょう。
この様なハイエンド品を堪能するには、やはり富裕層にならなければ無理と言えます。
オーディオも趣味もそうですが、他人の手を借りなければいけないのは本末転倒です。 重量は自分が持てる最大限の物を買うべきでしょう。他人に依存しなければ、動かすことも設置もままならないのは残念以外の何物でもありません。
オーディオ機器は墓石じゃありません。