バイワイヤリング接続とは、スピーカーコードを高音部・低音部別々に接続することです。 そのためには、スピーカーの音域を調整するネットワークが、あらかじめ別々に(バイワイヤリング用に)構成されていなければなりません。
スピーカーの端子が二組あってその間がショートプラグで繋がれているタイプがそうですね。 高域・低域に別々に信号を送ることによって、低域からの高域の影響を少なくするのが目的です。 アンプでは普通のステレオ配線になりますから、アンプまでの距離が影響するわけです。
厳密には、低域と高域は流れる電流が違いますからそれ用に接続コード(スピカーケーブル)を選ぶのが順当です。
我が家のスピーカーは、三組ともバイワイヤリング接続仕様でした。 影響を受けるのは高域(ツイター)ですから、効果は微妙かも知れません。 アクの強いスピーカーは恩恵が得られないと思います。 また聴くソース・ジャンルにもよると思います。
基本はアンプまで片側二本ずつの接続なので、スピカーケーブルは倍になります。 一つのケーブルに四本銅線が通っているバイワイヤリング接続対応のスピカーケーブルも少数ですが発売されています。
音質に影響のあるのは、実はコードではなくてネットワークなのです。 いくら良いコードで接続しても、ネットワークの部品がお粗末では効果は期待できません。 ネットワークを構成するのは、抵抗・コンデンサ・コイルです。 その製造にハンダを使っているかどうかも大きな違いになってきます。 また、抵抗やコンデンサの質は非常に重要です。
スピーカーまでの取り回しも重要で、配線が長いと影響はあります。 内部配線のコードも特に重要で、見えない所だけにカタログ等で充分にチェックはしたいものです。
+と+、-と-を接続します。 バイワイヤリング接続対応コード。
※ B&Wのカタログから引用。低域及び高域用コンデンサとコイル。
ここにあるコンデンサの一部にはオイルコンデンサが使われていて、一個2万5千円もします・・・。普通ので2万円とのこと。
これだけ部品が高いと、複数用意して試聴することもむずかしいでしょう。
共立プロダクト製ネットワーク WP-715CN クロスオーバー周波数5KHz 6㏈
小型スピーカーシステム用(販売終了)
コーラル ディングネットワーク 1980年頃 12500円~29500円
※ 画像はネッより引用しました。
パイオニア ディングネットワーク 1974年頃 51600円
ネットワーク用コイルは販売しているが、当時は秋葉原で線を買い手巻きで制作しまた。
巻き数で数値が変わります。
コイルもコンデンサも、低域のクロスオーバー周波数が低くなるほど巨大化します。
ネットワーク用空芯コイル 1.8mmH 凡そ5000円ペア 現行品
クロスオーバー周波数1500Hz位(6㏈)
ネットワーク用空芯コイル 2.5mmH 凡そ8000円ペア 現行品
クロスオーバー周波数1000Hz位(6db)
バイポーラ 電解コンデンサ 50円~500円 現行品
フイルムコンデンサ 20μF 1860円 クロスオーバー周波数1000Hz(6㏈)現行品
※ 画像はネッより引用しました。
1969年頃作成の コイル コンデンサ 抵抗の クロスオーバー周波数設定値表
まず6㏈にするのか12㏈にするのかを決めコンデンサと抵抗を購入しました。
コイルは巻線換算表があるので、自作。コンデンサは複数。抵抗は減衰領分を購入。