良いとも悪いとも言える。
大きな部屋ならば良く、小さな部屋では良くない。
音は点音源再生が理想だが、狭い部屋だと耳に届くのにバラバラとなる。フォーカスを合わせると身動きも取れなくなる。
但し、離れるとそれらは目立たなくなる。音は距離により減衰するが、マルチスピーカーは個々のスピーカーはレベルを調整できるので再生には都合が良い。
よって良し悪しではなく、使用目的となる。単発はスピーカーによる違いやクロスオーバーなどの問題がないので、自然に聞こえる。
ただ、高音・低音ともにその再生はスピーカーの個々の性能に委ねられてしまう。
黄金期には、単発のスピーカーをボックスに入れて販売することもあった。JBLのスピーカーシステムを山水では販売していた。
単発ではなく、同軸のスピーカーシステムではタンノイがそれにあたるが、良くも悪くも音質はスピーカーの特性に依存する。
無理のない再生音は、音楽再生の原点でもあり、我々が日常に耳にする音の原点でもある。
しかし、スピーカーシステムは、スピーカーを帯域に分けた方が帯域が伸びハイファイになる。
それで、ほとんどのスピーカーシステムは2ウエイや3ウエイのマルチになっている。
最近のスピーカーシステムは音源のばらつきをまとめるために、中広域のスピーカーを近接して配置するようになっていて
かつて流行った高音部のホーン型ツイターはほとんど姿を消して、拡散するドーム型を使用している。
また大型といえどもスリム化は重要なので、多くは低域はスリムにした分小型のウーファーを数本使用する。
マニアが良くやる壁面全体にスピーカーを埋め込むマルチシステムや巨大ウーファーを副え付ける大型システムは、
効率が非常に悪くあらゆる面で構築する意味がない。
モノとしてだけ考えた場合、筆者はB&WよりもJBL4355を選ぶと思う。自作派の見本のような製品であり目標でもあった。
JBL 4355 1984年~ 120万円~147万円 完全なる4ウエイ仕様 重量120キログラム寸法 幅1223x高さ901x奥行510mm 6畳に入らないこともないがステレオになるかどうか。最低でも20畳~30畳は欲しいと思う。
※画像はオーディオの足跡様のホームページより引用致しました。
現在所有のB&W800DはJBL4355の数分の一の大きさ。 15畳はともかく6畳や8畳でも収まらないことはない。ただ重量は100キロもある。ユニットの位置が近いので、定位はJBLを凌ぐのは間違いがないだろう。それに4355のスピーカーだと家が揺れるかも知れない。