正直言って分からない。持っていないのだ。
但し黄金期やそれ以後には、管球アンプの音は数十年にわたり良く聞いた。
管球アンプがすたれたのは、音が理由ではない。CDとレコードのように、より手軽な物に変わって行っただけと思う。
良い物は残る。いまでも連綿とある管球アンプは、それを物語っている。
クオーツ時計はとにかく便利だが、アナログ時計が無くなるわけでもない。
便利さとは全く違うものが、存在しているのは紛れもない事実だ。
オーディオも然り、トランジスターやダイオードなど全てが熱を出すが真空管は目に見える、暖炉のようなものと心得る。
現在は真空管に代わる製品があり、あらゆる点で管球管アンプを凌駕している。
懐疑的になるのは結構だが、コストパフォーマンスもオーデイオの内と心得よう。
<補足>
オーディオは基本高忠実度再生。
つまり。 過程(トランジスタや真空管など)ではなく結果が全てという厳しい趣味の世
界でもあります。眺めて楽しいのとハイファイは、相関関係にはありません。
真空管アンプは自作も可能ですが、そもそもアンプと言うものは設計図通りに組み立てて
も理想の音にはならないのが普通。 パーツの差は天と地程にあり、多分に100台作れば
100台とも同じ音にはならないのが常道です。
メーカー製の定番品は、多分にその辺りを追求してほぼ設計通りの音になるように
考慮されているはず。 素人は太刀打ちのできない世界でもあります。
真空管で良い音を求めるならば、餅は餅屋と言うことになります。
アンプは1台1台微妙に違っているはずで、同じ球を使って視聴しても
同じ音にはならないはず。 これはグランドピアノと全く同じです。