オーディオ2の5HH17驚きの製品だったその9に記したデータの中に出てくるツイター。
半世紀を過ぎて、その詳細は混沌の闇に消えてしまった。
過渡特性342とあるのだから、実在品には違いがない。同時にTOSHIVA(多分TOSHIBAの間違いだろう)過渡特性337も記載されているが、同時期の他の検証データには両社とも記載がない。多分に市販されておらず、検証に当たらなかったのかも知れない。
当時の作成資料。過渡特性と評価が記載されランク付けされている。(14位まで)
ダントツは5HH17。2位がアトミックスのHT-10X。
3位がアイオノフェンとなっている。4位はTOSHIVAHH(TOSHIBA)となっている。5位は後藤のSG-17S。
8HH55は8センチ径のアルニコマグネット使用ツイター。
カバーはダイキャスト、ホーン部分はプラスチックだったと思う。音は5HH17に全く及ばなかった。
アイオノフェンとTOSHIBAは製品名がない。
これは単体として発売されていない証拠なのかも知れない。
想像するに、家庭用一体型やセパレートステレオの使用ユニットだったのかも知れない。ただ、アイオノフェンなんてメーカー聞いたこともない。
アイオノフェンとTOSHIBA評価が8.9と8.6と1位2位。
当時の独自評価は特A。驚異的なのだ。
データは恐らく当時の技術雑誌掲載を書き写したものと思われる。これはツイターのデータなので、普通は製品番号が存在する。どうして無いのか何故テストするに至ったのか?
ことごとく不明である。
ゴトウユニット SG17SA 49800円 1978年
当時の独自評価はBランク。
ナショナル 8HH55 3300円 1965年頃
当時の独自評価はAランク。
この一覧表には海外製品も記載されている。
ボザーク B-200Y 18100円(2台一組) 1966年頃
当時の独自評価はEランク。
JBL 075 36000円 1973年頃
当時の独自評価はDランク。
ツイターはスピーカーシステムを構成するユニットの一つなので、製品名は型式番号になる。固有の呼び名が付くことは先ずない。型番で呼ぶのが普通。
個別のテストなわけで、メーカー名でテストとは疑問が残る。
購入できなければ、テストの意味はない。存在すら意味を為さないのだ。
東芝はスピーカーユニットを販売しない。つまりは製品のユニットはOEMである可能性は非常に高い。1960年代の製品は数少なく、怪しい製品が見つかった。
TOSHIBA オーレックス SS-16 15000円 1969年
ブックシェルフ型20センチ2ウエイ
このホーンツイターが怪しい。 年代的にも一致する。
1969年4月発売とあるから、新製品でテストした可能性はある。
形状はアトミックスのHT-15に似ている。過渡特性はほぼ同じ。
アトミックス HT-15 画像はネットより引用しました。
東芝製品この年代でホーン型ツイターは1種類だけ、他はコーン型である。
多分この製品で間違いがないかも知れない。
アイオノフェンとTOSHIBAは検証データが近接しているから、もしかしたらアイオノフェンに採用のツイターも同じ製品なのかも知れない。
それならば、納得がいく。 多分にHT-15であろう。
ただ、どこのメーカーなのか度の製品なのかは現時点では全く分からない。
次に疑い深いのは、イソフォン。 1960年代のツイターがある。
ISOPHON まあアイオノフェンと語呂が似てなくもない。
アイオノフォンだったのかも知れない。
※画像はネットより引用しました。