コロナが5類に移行したのは、3年も経ってどうにもならなくなり
感染も減少し重症者も減り、感染者数に一喜一憂することはやめよう
と言うことだと言います。これは市民が言うのではなく、専門家やら
議員やら行政が言ってることです。
経済が立ちいかなくなってきて、背に腹は代えられないと言うことなのです。
全てが緩和され制限がなくなり、毎日の感染者数は廃止され1週間の平均値に。
しかも全国5000個所弱の、登録医療機関での感染届け出のみになります。
この登録医療機関は30件弱から400件程度と、都道府県の規模により
まちまちです。 その1週間の平均感染者数だけ発表されるわけです。
統計と言う考えから見れば、1週間も1か月も大して差はなく
ましてや1日毎の数字は意味がありません。 平均値こそ全てなのです。
1週間と毎日では、7日のスパンがあります。 そのスパンが、次の週に繋がります。
その繰り返しなので、1日毎は意味がない。通せば同じと言う理屈から来ています。
確かに感染のピークは3日程で、1週間でほぼ感染を移さないレベルまで菌が
低下すると言うことが事実としてあります。
しかし、これは感染し始めてから終息する単サイクルだけの話で
感染終息し次に行くと言う単細胞的な考えになります。
この感染と次に感染との谷を、感染のクロスオーバーと言います。
オーディオの、スピーカーシステムのクロスオーバーと考えは全く同じです。
互いに落ち込んだ部分を重ね合わせると、見かけ上平たんになります。
実際は2個や3個のスピーカーを繋いでいるのに、あたかも1個のスピーカーが鳴っている
ように動作するのです。これは疑似平たんであり、偽の平たんになります。
1週間に1人が感染したとして、その感染者は密封空間に隔離される事はありません。
少なくとも、現在の対策ではそうなります。ほかに感染させたにしろ、
それは見えません。 感染予備軍は、完全な伏線になってしまいます。
その見逃しを防ぐのか、全数把握であったのは言うまでもないと思います。
実在する感染のクロスオーバーを、対策放棄で不可視化してしまったのです。
1週間という7日間のスパンに現れない感染者が複数存在するかも知れない、
そうでなければ感染はあっという間に減少し収束するでしょう。
伝染病とは、そう言う性質のものです。
中国のゼロコロナ対策は多くの人民を苦しめましたが、徹底した隔離と消毒で
コロナ菌は抑えられました。
残念ながら、民主主義国家の日本では成し得ない事でした。
そのせめてもの自衛手段が、全数把握だったはずです。 マスク対策ではありません。
この1週間と言うスパンが適正だったのか否か。