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大人がはじめてピアノをやるために必要なこと。
②難易度に拘ると弾く機会を失う
ピアノは非常に難しい楽器です。
これはもう、とんでもないくらい難しいと言っても言い過ぎではありません。
ピアノをやることは大変結構なことですが、大人・・・はじめてピアノを始める大人に
は、ほぼエベレスト登山と言っても良いでしょう。
普通に挫折します。 普通に放り投げてしまいます。 普通に一年持ちません。
ですから、生半可な気持ちの人は機材を揃えるだけ無駄になりますので・・・。
それでもやると言うあなた、その気持ちを忘れずに継続できるなら、エベレストのような
ピアノも踏破が可能です。やると決めたら、絶対に諦めずに続けることが何よりも大事で
す。 山のような壁に突き当たり、挫折するのはお決まりのようにやって来ます。
しかし、そんな努力をピアノは決して見捨てることはありません。
安心して練習に励んでください。 さて、ピアノは練習なしには弾くことはできませ
ん。 割とマジで、とても面倒臭い楽器なのです。
しかし大人のピアノは、お子様のように人生に余裕はないのです。 基礎はぶっ飛ばし
て、楽曲から学ぶのが大人のはじめてピアノです。
ここで、大きな間違いをしないように気を付けて下さい。
簡単な楽譜から始めては、後々大変に苦労します、
何故なら簡単な楽譜から基礎は学べないからです。 簡単な楽譜には、アルペジオも串
団子も装飾譜もありません。 あったら簡単な楽譜になりません・・・(>_<)。
クラシック音楽の楽譜には、習得する全ての要素が含まれています。 重音あり多重音あ
りアルペジオありスケールあり、なんでもござれです。
ですから、大人のはじめてピアノは原曲の楽譜で始めて下さい。 弾けなくても構いませ
ん、と言うよりも弾けません・・・確約です。
楽譜が読めないとか、色々な問題に関しては過去の記事に詳しく書いてありますので割愛
します。
英雄ポロネーズが弾きたいなー、と思ったら原曲の楽譜を用意しましょう、上級レベルの
楽譜には必ずあります。 楽譜を見て音符の多さに、ゾッとすると思います。
一瞬、弾くどころか引いてしまうのではないでしょうか。
この面倒臭い楽譜を、毎日毎日ちまちまと練習するのです。
弾けなくても全く問題ありません。 鍵盤と指で、格闘して下さいね。 出来ないのが当
たり前なので、飽きたら他の曲をやります。 それの繰り返しです。
おぼろげにできる程度で、全く大丈夫です。 自分は理解してなくても、実はピアノは
しっかりと記憶しています。 それは、うーんとうーんと後で分かります。
まあ、習いに行ったその日に、ピアノ全く初めてで音符も読めませんが英雄ポロネーズ教
えてくださいと言ったら、多分無理と言われます。
英雄ポロネーズ弾きこなすのには、10年から15年は普通にかかります。
人に聞かせるレベルだと20年とも・・・。
でも、それはやり方なんです。 世の中には色んな努力をして、弾いている人が沢山いる
のです。 セオリーはセオリー、しかしセオリー以外もまたセオリーなのです。
道は一つではないのです。 大人は、端折っていかなければならないのです。
ゆっくりしていては、棺桶に入ってしまうのです・・・(>_<)。
英雄ポロネーズ、簡易版楽譜と原曲の楽譜。
簡易版には、導入部分がありません。 メロディーラインが原曲同様の重音のものでも、
左手部分は簡略化されています。
英雄ポロネーズが、特別に難しいと言う事はありません。
もっといやらしく難解な曲は山とあります。
本来は、基礎をみっちりやれば何という事のないのが音楽です。
大人には残念ながら、そのような悠長な時間はありません。
出来ない所は出来ないままでも、やった成果はいずれ出てきます。
ですから、完璧に弾こうとすることはしなくても大丈夫です。
面倒臭い曲をあっれこれやっていると、だんだんと出来るようになります。
慌てずに行きましょう。