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栄光に恵まれても晩年に寂しく死ぬより、遅咲きでも輝いて死ねたら幸せだと思います。
ピアノを始めたのは、朝の出勤前のカフェ・ベローチェのBGMでしばしば流れる曲
「ノクターン」を聞いていたからです。
なんて素晴らしい曲なんだろうと、思っていました。
その後一念発起しピアノに挑戦。
衝撃を受けたのは、YouTubeで見たフジコ・ヘミングさんのノクターン。
心に染み入る演奏でした。 この人、誰とも違うなって思いました。
フジコ・ヘミングさんは物凄く練習するのだそう、練習しないと間違うからだそうです。
また、機械じゃないんだから間違ってもいいじゃないとも言ってます。
壊れそうな鐘でもいいじゃないとも。 音に色を付けて弾くのだそう。
音楽・楽譜は記号の羅列、しかしその同じ楽譜を弾いても同じには聞こえません。
ピアノは鍵盤に心を託すものだから、軽くも重くも明るくも暗くもなるのですね。
貧困と想像を絶する困難の生活を送り、「私の居場所は天国にしかない」と言ってた
そうです。 そんなフジコ・ヘミングさんも1999年NHKのドキュメンタリー「フジコ~あ
るピアニストの軌跡~」や2003年民放TVのドキュメンタリードラマ「フジコ・ヘミングの
軌跡」で一躍有名になり、
「奇蹟のカンパネラ」等CDは200万枚も売れることに。
まさに遅咲きの桜が満開になった瞬間でした。
フジコ・ヘミングさんは晩年、ショパンの晩年の訪問地スペイン・マヨルカ島を
訪れています。 どうしても訪れたかった地だったそうです。
(※ 2024年5月4日 NHK追悼番組で再放送されます)
自らの人生を、重ねて合わせていたのかも知れませんね。
コンサートチケットは常に売り切れ状態で、聴取もままなりませんでした。
慚愧に耐えません。
※5月4日 NHK再放送
BS 午前11時「フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して」
教育テレビ 午後10時「フジコ あるピアニストの軌跡」
フジコ・ヘミングの奇蹟 2003年ビクターエンタテインメント
YouTubeはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=CJV4l0cnNO4
ノクターン 感動で鳥肌が立つような演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=xNzzF0M5hB0
ラ・カンパネラ
リストやショパンの時代にフジコ・ヘミングがいたならば、
なんて素敵に弾くんだって驚くことでしょう。