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CDが売れなくなっているそうです。
2022年現在のデータだと、10年前よりもおよそ半分(半減)だそうな。
ネットの報道だと、2018年に1億枚を切り2021年には7111万枚
2022年には3300万枚まで落ちたそう。
1998年までは売り上げが上昇し以後下降をたどり、2004年では1998年対比マイナス36%
になったとされます。
原因は諸説あって、レンタルの増大やパソコン等による不正配信・コピー等であると
著作権筋では言っています。 不正にあらずとも、確かにレンタルで事足りる分けです。
今も昔も、レコードやCDは価格が高いですね。 この事実が最大の理由でしょう。
著作権は諸刃の剣です。欲しかったら買えと言う論理と、著作権者保護が両輪なのです。
昔はCDテレビなどない時代で、もちろんレコードのレンタルも存在していません。
聞きたければ、買い求めるしか手立てはなかったのです。
CDが発売されて42年になります。 CDは30年後には新メディアに置き換わり、無くなる
と予想されていましたが、どっこいまだまだ存命しています。
世界中のCDプレーヤーの数は相当数の数なので、これから先も
当分は生き続ける事でしょう。 むしろ、これが最後のメディアになるかも知れません。
現在はアナログレコードが、大変な勢いで売れているそうです。
しかしこれは、オーディオとは無縁の現象です。
本格アナログレコードプレーヤーが売れているのではなく、1万円から2万円程度の
低価格のレコードプレーヤーが売れています。 言わばこれらの機器はオーディオ機器で
はなく、ラジカセの範疇になりますね。 メーカーはこぞって発売しています。
2022年には、世界のアナログレコードの販売が4100万枚となり、
3300万枚のCDを抜いたとされます。 15年連続の増加とのことです。
確かにレコードはCDを抜きましたが、全盛期ののCDやレコードの売り上げには
程遠いのが現状です。
つまり低レベルの復活・争いで、先行きは細るのは間違いがないでしょう。
現在世界の、音楽ストリーミング再生の契約者は5億人を超えているそうです。
物を持つ時代ではなくなってしまったのでしょう。
しかして、それが全てではないのが人間の性です。 物は、モノでしかありえない価値が
存在します。 音楽と言うものは、それ自体に実体がありません。しかし、実体のないも
のだからこそ違う形で記憶にに留めたいと思うのも人間なのでしょう。
オーディオテクニカ ワイヤレスレコードプレーヤーAT-LP60XBT 23980円
デノン フルオートレコードプレーヤーDP-200USB-K 38500円
ティアック アナログレコードプレーヤーTN-350-SE/CH オープン40000円程度
実はレコードプレーヤーとCDプレーヤーで購入の場合、低価格機では
レコードプレーヤーの方が有利になります。
なぜならば同じ回転機構を持つ製品の両社ですが、レコードプレーヤーは
カートリッジが交換できます(できないのもあります)。
音のグレードアップが可能なのです。 3万円のプレーヤーに5万円のカートリッジを付け
ても全然かまいません。 むしろアリでしょう。
CDプレーヤーはそう言うことは出来ません。 3万円のCDプレーヤーと20万円それ以上の
CDプレーヤーでは、音が確実に違ってきます。
つまり、本体丸ごと変えるしかグレードアップは出来ません。
レコードプレーヤーの場合ワウ・フラッターが性能の基準になりますが、
通常音楽ならば1%以下なら問題ないでしょう。
因みに、ワウ・フラッターの目立つのはピアノの独奏です。
検知限界が0.14%、許容限界が0.31%と検証されたデータがあります。
歌唱の場合、検知限界は0.86%、許容限界は1.89%が実証データです。
クラシックホール演奏の場合、検知限界は0.3~0.43%、許容限界は0.62~0.69。
なおCDプレーヤーの場合はデジタル制御なので、
ワウ・フラッターは測定限界以下です。
測定値データで言えば、CDプレーヤーとレコードプレーヤーの違いは明らかで
CDの圧倒的勝利となります。 しかし、出てくる音はデジタライズされた音以外の
何物でもありません。 それをよしとするか否かは、オーディオの世界なので
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