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先般、溜がないって言っちゃったけど、楽譜には当然ですが明らかです。
休符がありますが、ただ単に間を開けるのでは決して
ありません。ここの理解がとても難しいです。
下に具体的に記します。
例のメインテーマの冒頭。
休符があります。この意味はとても重要です。
最初のドラを打鍵する力加減で、
全てが変わります。
これもまた休符が。
休符は休むのではなく、頭で打鍵(空打ち)をしないと
いけませんね。トルコ行進曲も全く同じです。
フツーは平板になりますね、どうしても。
休符で溜められた打鍵は、以下のようになります。
舌を巻くのですね。
これで溜の存在が生きてきます。
速いパッセージで溜を作るのは容易ではありません。
しかし、これを克服しないと
印象のない、弾いているだけ弾けているだけの
曲になってしまいます。
溜の出来ない人は、エリーゼのためにも
棒弾きになってしまいますね。
実は英雄ポロネーズはいかに機械的に弾くかだと言っているのをネットで見て、
へーってなりました。
笑っちゃいます。機械的に弾くの最低です、少なくとも私はそう思います。
機械的にキッチリ弾けても素晴らしい音楽にはなりませんよ。
パソコン世代はこれだから困る・・・。
一流アーティストの演奏が違うのは、音譜の取り扱い方なんですね。
初級と言われるものや簡単なものほど、力量があからさまに出ます。
エリーゼの為にやノクターン9-2などが良い例です。
聴かせるにはとても困難な曲です。
ピアノは、弾けるようになってからが本当のスタートだと思います。
弾けるということは、なぞっているのと同じですから・・・。