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さっき、別れのワルツを少し練習しました。
ショパンは1835年好意を寄せるマリアにこの曲を捧げましたが、
結局恋は実ることはありませんでした。
今から183年も前の事ですね・・・。
そんなショパンの楽譜を指で辿っています。
思えば、ピアノを弾くなんて、考えてもいなかったこと・・・。
しかも、この年で・・・。
しかも、ショパン・・・、そして別れのワルツ。
ピアノを弾くことは、奇跡。
ショパンを弾くことは、奇跡。
別れのワルツを弾くことも、奇跡。
私も、私の父母も存在していないずっとずっと前にできた曲。
そんな奇跡だらけの鍵盤を、見つめます。
指を置くと、ワルツが・・・。
そう、ワルツが流れ出すのです。
音楽は時空を超えて、空の彼方へ飛び出します・・・。