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曲を聞いて思い浮かべるのは、懐かしい原風景・・・。 どの時代にも、心に浮かぶ風景は存在します。
しかし、ドナウ川のさざなみや美しき青きドナウ・・・などを聞くと、そこに浮かんでくるのはルネッサンス時代の建物と広大な原風景・・・。
残念ながら、狭い島国の日本にはこのような曲や風景ははありません…(-_-;)。
石畳と、石造りの街並み・・・、おおらかに流れる川・・・。 そんな風景がこんな曲を聞いていると浮かんできます。
ドナウ川のさざなみを作曲したのは、ルーマニアの作曲家ヨシフ・イヴァノヴィチ。 1880年に書かれたワルツです。
ドナウ川はヨーロッパ第二位の長さを誇る河川で、10か国を通っています。 ルーマニアはそのうちもっとも長い距離になります。
どこを取ってもヨーロッパなのです・・・。 この曲が作られたのは139年前、日本で言えば明治13年です。
君が代が作曲された年でもあります。 ヨーロッパではショパン、モーツアルト、ベートーベンなど大家は既に世を去っていました。
日本ではまだまだ作曲家は世に出ておらず、混とんとした夜明け前の時期でありました・・・。
同じ時期に作曲された美しき青きドナウは、1867年に初演されたオーストリアの作曲家ヨハン・シュトラウス2世の作品。
しかし、曲の趣はまるで違いますね・・・。
あと、シューベルト作曲の白鳥の歌(セレナーデ)が、シューベルト死後の遺作として発表さています。
シューベルトの没年は1828年ですから、半世紀ほど遡りますね。 この切ない歌曲はとても有名ですね・・・。
このようなメロディーラインに音符数の少ない曲は、ピアノで弾くのは非常に難しいです…(-_-;)。 幻想即興曲や英雄ポロネーズよりも
数段難しいと思います。 YouTubeにはホロビッツの演奏が載っていますので、是非ご覧いただきたいと思います。
ピアノは打楽器なので、弦をたたくと音が減衰します。 ですから全音符の音を維持するのはは非常に難しいのですね。
電子ピアノは決められた長さしか出しませんので、この様な音を維持する(伸ばす)曲はとても苦手なのです・・・(>_<)。
曲が作られた背景を辿ることは、とても大切なことだと思っています。 年を経てこそ、分かることがあると思います。
五線譜に刻まれた音符には、様々な思いが隠されていると思います。
ピアノから奏でられるメロデイは、時空を超えていにしえの都へと飛び立っていきます・・・(*^^*)。