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川の流れのようには美空ひばり最大のヒット曲であり、最後のリリース曲です。 美空ひばりは、この曲が発売された半年後にこの世を去りました。
この曲は美空ひばりにとって、とても大事な出会いだったと思います。 この曲の歌詞を作詞したのは、秋元 康さん・・・。
小さな川がやがて大海へと注ぐ・・・、そのことは歌詞には書いてありません。 作詞家の見た川だったのですが、美空ひばりもその話を当然
聞いていたのでしょう。 美空ひばりは、その川の流れを自身の人生と重ねました。 いや、重なったのでしょう。
美空ひばりの人生を見届けた人々は、その人生に共感し涙しました。 そして一つの曲が命を得て、大きく羽ばたいたのです。
噛みしめるように歌う美空ひばりは、歌いながら人生を噛みしめていたのかも知れません。
でこぼこ道や 曲がりくねった道 それもまた人生
地図さえない それもまた人生
誰もがそう思うかもしれません。
雨に降られて ぬかるんだ道でも いつかはまた晴れる日が来るから
美空ひばり自身の人生のみならず、自身の人生を重ねた人も多いと思います。
おだやかに この身をまかせていたい
ああ 川の流れのように いつまでも 青いせせらぎを聞きながら
はるか遠い山深い小川、そのせせらぎの音を忘れることはありません。 今流れて大海へと注ぐこの川の行く末は、ただ流れに任せるだけ・・・。
振り返れば 遥か遠く 故郷が見える
振り返るのは、たどり着いたから・・・。 そうなのでしょう。
ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しく歌ふもの 室生犀星の詩です・・・。 いつの世も人生は非常であり、そして悲しい・・・。
こんな心に染み入る「川の流れのように」ですが、
ピアノで弾くのはとてもとても難しい曲です。
全音の楽譜が、難しいけれどもとても良い響きを奏でます。
YouTube模範演奏は、土橋礼佳さん。
この演奏を聴いて思うのは、音の美しさというか奇麗さ・・・。 粒立ちがはっきりとして、一点の曇りのない澄み切った音です。
低音部は唸ります。 この唸りが凄い・・・。 実は、このピアノは以前音楽ホールでレンタルしていたピアノと同じタイプのものなのです。
小さいけれども、煌びやかで音は伸びて唸ります・・・(^^♪。 歌謡曲、このような曲には大型のグランドピアノは音が甘くなり
本来の抜けるような響きは得ることができないのです・・・(-_-;)。 ピアノも曲を選び、かつ曲もピアノを選ぶのでしょう・・・。
YouTubeとはいえど、録音条件が素晴らしく演奏者の技量と共にピアノの良さがひしひしと伝わってくる名演です。
ピアノの唸りを堪能ください。 以下に「愛燦燦」も有りますので、併せてご覧ください。
YouTube模範演奏は、土橋礼佳さん。
全音楽譜出版社の楽譜。
以前の楽譜が汚いのでやめて、新たに拡大コピーしました。
かな振りしてあるだけでなく、重音部を丸で囲っています。
これがために、弾くことができません・・・(>_<)。
それでコピーし直ししました。
当時は左手の練習は全くしておらず、左手での
メロディラインのあるこの楽譜は手に負えなかったです。
YouTubeで何度も聞き返しましたが、ついていけなかったです。
当時(2016年)はカナ振りに明け暮れて、ろくに練習もしていませんでした。
オクターブは指がとどかず、和音は押さえられない・・・(>_<)。
冬のソナタを練習していたのもこの頃でしたね。
何せ、出来もしないのに挑戦ばかり・・・(>_<)。
そんな曲も、時の流れに身をまかせると
いくらかは弾けるようになって行くようです。
その歩みはとても遅く、川は果てしなく続いています・・・。