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カナを振る労力は半端ないです・・・(>_<)。 目がやられますし、腱鞘炎気味になります。 カナを振った後数時間は焦点が元に戻りません。
楽譜のカナ振りは・・・、2016年~2017年で160曲位とありますが・・・。 多分200曲以上あると思います。
A3に拡大コピーした楽譜。カナ振りに必要なものは、ボールペンと白消し。
老眼鏡・・・(-_-;)。材料はこれだけ。
カナ振りするには、ちょっと手順があって、いつもどうするか迷います。
カナを振る順番が一つ。
どの位置に振るのかが
もう一つです。
A3に拡大コピーしてカナ振りした、。楽譜の実際をお見せします。
楽譜はランダムに撮ってあります。冒頭部分ではありません。
音符のどの位置にカナを振るのか、楽譜によってまちまちになりますね。
メロディーラインはてっぺんとしますが、重音だと考えますね。
低音部は、カナ振る場所に迷う事が多いです。 音符が詰まっていると、やりにくいです。
繰り返しの場合、最初にだけカナ振りするのはダメでした。
目は常に先を見ているので、カナ振りしていないと同じになってしまうのです。
ですから、面倒でも全てにカナを振ります。 同じ音符(和音)が二つだけの場合は、
音符と音符の間に書きます。 左の例です。
半音上がる下がるは〇で囲みます。 ミのシャープとシのシャープ、ドのフラットと
ファのフラットは〇をした横に♯・♭を書きます(間違えないように)。
楽譜にカナを振るペースは、非常に速いです。 それがために、間違いが多発します。
弾くときは、音符とカナ両方見ているようです・・・。
カナ振りをする前に考えることがあります。 順番ですね。 メロディーラインを全部振ってから、低音部を振る方法。 全ページそれでやるケースと、ページごとにやるケース。
基本、長い曲はページごとに上のみ、下のみとカナを振ります。 短い曲は、全ページメロディーラインをやってから、低音部のことが多いです。
ページ数が少なくても、音符の数が多い場合はページ一行ずつやることも多いです。 カナ振り作業は譜読み作業と同じなので、難しいものほどはしょることはしません。
ただ漫然とカナを振っていてはだめで、この和音指とどくのかいな。・・・などと考えながら進みます。 カナ振りの鬼門は「装飾譜」ですね。 音符が小さいからと言って、
カナ振りの文字を小さくする訳にはいきません。 装飾譜分カナ振りが多くなり、その文字が楽譜を汚く煩雑にします・・・。
さいだいの欠点は、自分の書いた字が読めないこと・・・(>_<)。 カナ振りすればするほどに、字が変形して雑になってしまいます。 らなのかファなのか・・・(>_<)。
途中で転調したりすると、気を付けないと一行全部〇印を間違ったりします。
ミのシャープとシのシャープ、ドのフラットとファのフラットは鍵盤が黒鍵ではありませんから、カナ振りの丸の横に調号を必ず書きます。
譜読みが調号が多い程面倒そうに思えますが、そうではありません。 調号が多い程、弾くのは楽です、黒鍵が多い訳ですから。 自然と指が乗る訳ですね・・・。
ピアノを練習するのに楽譜は必要ですが、楽譜の音符の多い少ないで選ぶことはしませ
ん。 単音と和音の差だけですから。
楽譜自体が解答書なのですから、誰にも平等・・・。 先生と言えども、楽譜を
見て覚えます。 空(そら=耳だけで覚えること)で正確に覚えてるとは、誰も思わない
はずです。
ですから弾ける弾けないは二の次にして、楽譜=解答書を使うことが賢明だと思います。
楽譜=鍵盤位置ですから、それを読み解くことが必要と思います。
同じ事を再現するのは非常に難しく、再現のために楽譜を残します。
ですから、楽譜は時間が止まっている物で、全てではありませんし
ベストの物とも限らないことを知ります・・・。
下手をすると全てがガデンツアと言うことにもなりかねません。
それがために楽曲は推敲されます・・・。
つまり、こうした方が良かったというバリエーションはあって当たり前なのです。
本来の楽譜に固執するのは、
形が崩れていき本来の姿が見えなくなることを危惧する
がためです。
ですから、楽譜通り一音もたがわず弾いたとて、それはとば口に辿り着いたと言うことに
しか過ぎません。 そこがからがスタートです。
何を表現したかったのだろう、情景は如何に・・・。 作曲家がいなくなった楽曲は、
不思議の園になります。
残された楽譜に込められた思い、それをくみ上げるのが演奏者です。
しかしながら、残念なことに日本人は日本人。
ポーランドには生まれてないだろうしドイツ人でもありません。
足元にある、日本の音楽をどれだけ理解しているでしょうか・・・。
童謡も歌謡曲も、ピアノは誰もが知っているような感じでは、鳴ってくれません・・・。
いや、鳴らせないです・・・。
ピアノと言う楽器は、技量を表すだけではなく、その人の心まで洗いざらい晒してしまいます。 そんな怖い楽器です・・・(;´Д`)。
心優しい人は何を弾いても優しく響き、棘のある人は何を弾いてもささくれた演奏になります。 弾いている本人には分からなくても、聞いている人には見えてしまいます。
感動を受ける演奏、残念な演奏・・・。 最初から決まっています・・・。 決して技量ではありません・・・(^^♪。
ピアノは心の底の底まで映し出す、恐ろしい鏡なのです・・・(;´Д`)。