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ピアノのブログで一番面倒くさいのが、私のような人間。 弾けもしないのにあれこれと物申す・・・(>_<)。
しかし、弾ける弾けないと感受性はまた別の問題だと思います。
いいものは良くて、そうでないものは残念に思う極々普通の感性・・・。
だから、YouTubeでピアノの模範演奏などを聞くと・・・、あーっそうじゃないんだけどなあ。 なんでやねん!とか、普通に思います。
弾ければいいってもんじゃないだろって叫びたくもなります・・・いや、本当に。
模範演奏はピアノの手練がれ弾いているわけで、つまり楽譜通り。
ならば、残念に聞こえるのは偏にアレンジがいまいちなのじゃないかなと・・・。
無理にアレンジしたがために、原曲の潤いが消え去っているのかなと・・・。
そんな曲を良く聞きます。 まあクラシック音楽ではそういう事はあまりありません。
歌謡曲などは、本当にそう思います。 演歌やスローなバラードなどは、もうパサパサのささ身になってしまいます。 電子ピアノはもういけない・・・。
例えば「昴」。この歌はもう昔から、いやっというほどテレビやラジオなどで聞かされてきましたね。 ですから、本当にこれってピアノ難しいと思うわけです。
溜めも必要だし、強弱も、それに何より歌い手の顔がにじみ出てこなければ、弾けたとは言えない・・・。
どんなに流暢に弾いていたにせよ、楽譜通りに弾いていたらパサパサの響きになってしまうのです・・・。
ピアノが心の操り人形ならば、そこには操る側の心が欲しい・・・。
ピアノは弾くものじゃなくて、心を映すもの託すものであって欲しい。
にじみ出るような音の響きに、そんな演奏者の心を感じたい・・・。
ですから、楽譜通りに弾かないで貰いたい。 誰もそんなの望んではいないのです。
上手な人ほど、そう言う迷宮に陥りやすいと思っています。
上手なことは素晴らしいけど、それだけではやはり寂しい。
実はオーディオもそんなところがあって、性能だけでは測り得ない事がオーディオの本質だったりします。
オーディオ雑誌を買うとサンプルCDが付いてきたりしますが、音は確かに良いけど・・・普段聞くことは全くありません。 除外されます・・・(>_<)。
オーディオは音の良さ=忠実再生を目指すものですが、突き詰めるほど味がなくパサパサの状態になります。
ピアノは、そうあってはいけないと思います。
そう聞こえては残念な事だと思うのです。