NASAは2069年、アポロ宇宙船が月着陸した100年後に打ち上げると発表しました。
これは2016年に発表された「ブレークスルー スターショット」計画と言います。
理論的に、20年で機材を開発し、20年かけてプロキシマケンタウリに向かい、
4年かけて取得データを地球に送ってくると言う計画です。
機材の開発は相互協力が必要ですが、
昨今の科学の進歩をもってすれば可能と踏んだようです。
8万年がどうして20年にできるのかですが、
これも理論的に可能と結論付けられ発表となったようです。
ブレークスルー スターショットについては、
紙面が足りませんのでネットで検索をお願いいたします。
無数のパラボラアンテナから、小さな探査船に向けてレーザー光を浴びせ、
その推力でプロキシマケンタウリまで飛ばします。
宇宙船は切手サイズの大きさで、
地球では考えられないほど非常に薄いもので構成されます。
宇宙では薄くても問題ありません。
レーザー光線を受ける傘は4メートル四方とされます。
理論上高速の20%の速度に達するとされます。
研究には膨大な費用を必要としますが、
既にその100分の一の1億ドルが出資されています。
1970年代には、大型ロケットでケンタウルス座α星に次いで近い
バーナード星(6光年)に向かうプロジェクトがありました。
ダイダロス計画です。 この当時バーナード星には惑星があるとされたためです。
しかしそれは誤りでした。
そのご2018年に惑星らしき存在が発見されバーナードbと名付けられました。
バーナードaは存在していません。
地球外惑星としては、ケンタウルス座の2個に次いで3個目です。
ダイダロス計画では、
核融合を推進装置に取り入れて光速の12%から8%を目指す予定でした。
結果光速の3%程度しか得られないことが判明。
予算もあり、中止されました。
予算が原因で中止になったプロジェクトは数限りなくあります。
目的は全く違えど、マスク氏のような富豪の力を借りる必要があるかも知れません。
ただ、マスク氏はあくまでも営利目的の事業主なので
理解と協力が得られることは無さそうです。
科学的理論的に実現可能なものでも、実現可能かどうかはお金次第と言う事になります。
宇宙空間はほとんど物質が存在しませんが、あくまでもほとんどです。
限りなく小さいにせよ、宇宙のチリなどに衝突する可能性もあります。
実際、45年飛び続けている探査機は衝突は皆無のようです。
しかし45年でも僅か235億キロです。
ケンタウルス座α星は実際は41兆キロメートルもありますので、
何が起こるかは分かりません。
極小宇宙船は1000個打ち上げられますから、心配はないのかも知れません。
技術をもってすれば、
チップに色々な機器をマイクロ化して搭載することは可能でしょう。
問題は画像が撮れるかという事です。
画像を取り込むのには、光速の20%で飛行する訳ですから
プロキシマケンタウリの惑星も同様の超高速で通り過ぎます。
つまり、秒速6万キロで通過します。
6万分の一秒のシャッター速度ならば、静止画が撮影できます。
現在民生用のカメラの最高速度は、3万分の一秒から4万分の一秒位だと思います。
宇宙船(探査機)は動いているので、直近でも静止画の撮影は無理です。
動画のカメラが必要です。
動画では1億分の1秒の撮影が成功し、
光の軌跡までもが静止画として撮影できるようになりました。
光は秒速3億メートル(30万キロメートル)、
20%ならば6000万メートル(6万キロメートル)進みます。
探査機の場合到着まで20年掛かりますから、
集中して撮影されるのは1年ぐらい前かと思います。
一年前でも距離は2兆500億キロ手前になります。
帆を広げて飛び立つ探査機当初の概念(想像図)。
帆を広げて飛び立つ探査機その後の概念(想像図)。
レーザービーム照射装置(想像図)。
全てが組み込まれた、2センチ四方のチップの概念。
※ 画像はウイキペディア様より引用
※ 画像はネットより引用