2001年宇宙の旅を見た人は、人工知能の恐ろしさを知っていると思います。
単なる映画ではなく、近未来の予言映画でもあります。
人工知能(Ai)、以後Aiと記します。
青は藍より出でて藍よりも青しと言う諺があります。
Aiが人間の脳レベルを超える可能性はどうでしょうか。
人間はどんどん怠け者になっています。
自分で考えず自分で動かず、すべからく機械に任せています。
知能を持たない機械レベルなら、たいして問題にはなりません。
しかし、機械がAi化し自己管理までも出来るほどに高められると問題が生じます。
つまりAiが行動を自己判断し、
状況を判断し自己研鑽なり自己能力を高めようとするまでに
思考回路が積み重ねられると危険なのです。
人間はAiに劣ると判断されて、排除の対象にもなりかねません。
Aiの生存には人間が邪魔になるのです。 攻撃と排除の対象になります。
こっれは、人間が当初考えた機械の隷属化(=奴隷)を逸脱することになります。
ですから、Aiに人工知能を持たせてはいけません。 人
類の滅亡を招きます。 かつての友は敵になるのです。
勝ち目のない戦いが起こります。
まあ、普通に考えてもこれらは否定できません。
機械やAiの暴走とは分が異なります。
残念ながら、そう言う方向に人類は歩んでいます。
少ない時間と労力を、機械とAiに頼る。
それは、一方通行の命令形であるのが必須なのです。
Aiに結果を求め過ぎるのは、双方向を意味します。
人類は数十万年かけて、物を使えるようになりました。
しかし、人間の寿命は余りにも短い。
どうしても、端折ってしまいます。
楽をしたくなります。
その怠惰な欲望が、交通を生み調理器具を生み全ての生活用品を生みました。
便利は、退化への裏替えしになります。
ボタンを押すそのボタンの先に、残念ながら未来は存在しません。
いつの日か、人間はそのボタンが何を意味するのか
どうして作られたのかも分からなくなることでしょう。
現在のICチップは膨大な大きさの回路を、
極限まで縮小して焼き付けミリ単位の製品にします。
機械には作れても、人間には作れません。 真空管の時代とは違うのです。
戦争や小惑星の衝突や気候の急変など、
現在のインフラが全て破壊された場合、文明は有史以前かもっと前に戻ってしまいます。
地表や地下には、インフラの塊が残骸として残っているかも知れません。
しかし、使うことはできません。
科学者が生存する確率は低いでしょう。
一から始めて電気を構築するには、どれだけの時間を要するのか想像だに出来ません。
数千年かかるかも知れません。
数万年かかるかも知れません。
現状を元に戻すためには、全ての機械・機器を製作するためのノウハウを、
保存する必要があるでしょう。
破壊されないように、タイムカプセルのように保存しなければいけません。
それを事前に全ての人類に知らしめていないと、無意味になります。
タイムカプセルが発見に至らなければ、人類史の一からのやり直しになります。
その方が確率は高いでしょう。
スマホを持って市中を闊歩する、その姿が再現されるのは数万年後かも知れません。
本来ならば火星に移住している時期に、やっと現在のレベルに戻るのです。
予期せぬ事態が起こらない場合は、
前述のようなAIとの問題が延々と続くことになります。
前例ではありませんが、もはや普通の人間は物を作れなくなってしまいます。
AIが構築したものを、使うだけの人間になっています。
残念なことに、進歩は諸刃の剣になります。
Aiが故障しても暴走しても、人間では何も対処ができなくなるでしょう。
人間が修理するのではなく、Aiがそれを担うでしょう。
機械が人間に隷属していたように、
人間が使われる逆転の時代が訪れるのかも知れません。
以上のように、長い年月の間には何があるか分かりません。
それを乗り越えるには、しっかりとしたリスク管理を構築する必要があるでしょう。
人間が人間であるために、AIとの共存を図らなければいけません。
人間が一人で作れるものには限界があります。
真空管のアンプや計算機は作れますが、IC関係は作れません。
それを作る機械が必要で、それもまた作れないという無限連鎖に陥ります。
真空管すら一人では作り難いでしょう。
材料を探すのも困難、加工も更に困難の無限地獄です。
それほど、人類は機械やAIに依存してしまいました。
便利がいつかしら、不便の元凶になるのです。
漢字が読めなくても、字が書けなくても生きてはいけます充分に。
でも、動物を弓矢や石斧で殺して、
さばいて火を起こして焼くなんて考えるのも嫌です。
肉はスーパーで売ってて欲しい。
500円払ったらテイクアウトの牛丼でいい。
機械やAiは、さまさまじゃありませんか。
便利に勝る、怠惰はありません。
火星まで歩いていくなんて嫌だ。
やっぱりロケットがいい。
出来るなら秒で行けるのがいい。
向こうに楽ちんな設備はAiが作ってくれ。
人間は利用するだけだから。
文句は言わせないぞ。
IC(集積回路)
1951年 5000本の真空管を使ったコンピュータ。
※ 画像はウイキペディア様及びネットより引用