無人宇宙探査機ボイジャー1号と2号は1977年に打ち上げられました。
2006年打ち上げ、後発のニューホライズンズも飛んでます。
二機種とも、43年経った今も飛び続けています。
後発のホライズンズも、太陽系を離脱すべく航行中です。
現在はおよそ最長で、220億キロ離れた地点を飛んでいると思われます。
太陽系を離脱し、他の天体に向けて飛行しています。
最も近い恒星は、ケンタウルス座のαA星で4.3光年。
これが最も近い星になります。 地球型惑星も最短で、4.2光年。
ボイジャーの速度で行くと、およそ8万年かかります。
8万年経っても、一番近い一つの星や惑星にしか到達しないのです。
恐らくその間、何物にも衝突することなく探査船は飛行していきます。
ボイジャー1号、2号の電池の寿命は2025年と2030年で尽きると言われています。
その後は、ただ黙々と、人類のメッセージを乗せたまま飛行を続けます。
40億年後、銀河系を離脱した無人探査機は銀河と
アンドロメダ銀河の衝突を目の当たりにします。
そして、宇宙の果てまで探査機は飛び続けます。
かつて存在した地球。
そのDNAを持ったボイジャー1号、2号、ニューホライズンズは
紛れもない人類の作り上げた痕跡なのです。
銀河系として最も近いものは、おおいぬ座の矮小銀河で2万5千光年。
アンドロメダ銀河までは254万光年あります。
ボイジャー1号の写した地球。
1990年60億キロの彼方から、地球を写す。
電源を落とすため、これが最後の写真・・・。(白いドットが地球)
アンドロメダ銀河。
254万光年の彼方。40億年以内に衝突すると言う。
銀河は、2000から4000億個の恒星から成り立っています。
ボイジャー探査機がアンドロメダを通過するのは、
およそ480万年後くらい。
宇宙空間の密度は、とても広いのでただひたすらに進むことでしょう。
人類が創世して、700万年とも言われています。
その多くの期間が、類人猿同様でありました。
現代人のようになったのは、歴史的に非常に短いのです。
これからどの様に人類は進むかわかりませんが、
探査機はただひたすらに時を駆けて行きます。
探査機は、かつてあった地球の、
かつてあった人類の
メッセージなのです。