これは間違いのない事実だといえます。
豪華なホテルも高層マンションも、ありとあらゆる物は数百年前にはなかったのです。
キリスト亡き後26年後、ローマ帝国の時代です。
今や最後進国とされたアフリカも、文明は先進国とさほど変わらない筈です。
もう50年近くも前の作品になります。シリーズは5作品に上ります。
今身の回りにある物全ては、数百年いや数千年掛けて構築してきたものなのです。
一人で作ることは出来ません。
その道具を作るにはまたそれを作る道具が要ります。
こうして何かを作ろうとすると、無限回廊に陥るのです。
その辺にある木を削り組み合わせて何かを作る、
その程度しか出来ません。火をおこすのも大変でしょう。
それらの文化が消滅してからでは恐らく何も出来ないと思います。
ノウハウはないのです。
猿と人間が進化の過程で逆転された様子が描かれていますが、
これは妥当な設定だと思います。
現実社会でも同様の現象は起きています。
チップが全てを支配し、ICチップが壊れたらチップを交換するしかなくなっています。
ICチップに代わるものはやはりICチップであり、物ではありません。
それが1センチ、数ミリ、数百分の一、数万分の一と進化したのです。
たとえ絶滅しなくても、その未来は決して明るくはありません。
例えようのないほど長い時間が掛る筈です。
数千年いや、数万年掛るかも知れませんし、
昆虫や他の動物の様に生きていくだけかも知れません。
文明を構築するかも知れません。
また、争いを始め歴史を辿るのかも知れません。
現状の動物が人間より進化することは考えにくいですが、
人工知能が人間の脅威になることは間違いありません。
核で人類は滅びなくても、
人工知能の支配により滅びる可能性は非常に強いと考えられます。
争いを重ねた人類と猿が共存して平和に暮らす姿で終わっています。
しかしまだそれだけの時間でしかありません。現在でも戦争はやむことなく、
核兵器は錆びついて使えなくなるのでしょうか。
それとも廃棄されるのでしょうか。
後進国が新たに核を取得するかも知れません。
それの繰り返しなのでしょうか。
まだ地球はあるでしょうか。
人類は核を使ったのでしょうか。
平穏な世界は訪れているでしょうか。
それとも、愚かな争いを続けているのでしょうか。
ピエール・ブールは1994年81歳で死去しています。
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※ 資料:記事は2017年以前