2年半の密着取材と言う番組を、何度も繰り替えして見ました。
そこで気になった事がありました。
数多の問題を可決するには「技術しかない」と。
この言葉は番組中何度も言われてました。
つまり、事がうまくいかないのは技術が及んでいないから、
足りないからだと言う事だと思います。
なるほどそうなのかも知れないですね。
技術者としては極々真っ当な考え方だと思います。
しかしそうだとすれば、
大きな見落としに気づかない恐れはありはしないかと思いました。
もうこれで3年もうまくいかず延期されています。
今度の打ち上げ失敗は更に数年の時間を余技されなくされると思います。
「技術」信奉が原因だったことはありはしないでしょうか。
何よりも言うべきことは、「技術」ではなく「試行錯誤」であったと思います。
欠陥が見つかった時の解決策を技術に依存する、
それはその場は解決できてもピンポイントでしかありません。
それでは技術の寄せ集めになってしまいます。
間違いを探す問題点を探すことは重要ですが、何か腑に落ちない気がします。
ちょっと違うのじゃないかと思うのです。
バラバラの部品を組み立てて、一つのものを完成させるのが製品です。
その製品がロケットだけに、実際に飛行しての試験は難しい。
数百の工程全てにOKが出ても、
それらの組み合わせでどうなるかはわからない危険が潜みます。
よく言われますが100%と言うのは駄目で、
120%150%達成してこそ100%が叶えられると言う事だと思います。
負荷と言う事はありますが、マックスの負荷は与えるべきではありません。
機械はそう言うものです。
第2段ロケットに点火しなかったのだから、
実際に点火できるようにシミュレーションしなければいけないでしょうね。
今までは問題なかったという「過信」が、そこにはあったかも知れません。
疎かになった事は否めません。
コスト削減の道は、そう簡単ではなかった。
急がば回れと言うことわざがありますね。
ここは政府などの圧力に屈せず、開発を続けてもらいたいものです。